メイン | 2011年6月 »

2011年5月

2011年5月25日 (水)

おはようございます

Imgp6603

(開始前の高雄の間)

Imgp6601

第19回富士通杯達人戦、内藤國雄九段-高橋道雄
九段戦(非公式戦)は東京・将棋会館「高雄」の間
にて10時より対局が開始されます。

本局は棋譜・コメント入力が文記者、本ブログを吟
が担当致します。最後までお付き合いのほどよろしく
お願い致します。

(吟)

2011年5月12日 (木)

次回は5月25日(水)に中継

本局の模様は『週刊朝日』7月8日号・15日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。

次回の対局中継は5月25日(水)、内藤國雄九段-高橋道雄九段戦をお送りします。こちらもご期待ください。

113
「△7五金(76手目)が入り、先手の飛車角が押さえられたのが大きかったと思います。▲4五歩(79手目)でなく▲4七同銀も△5六歩で困ります。序盤から乱戦で読みと読み、才能と才能がぶつかり合う面白い将棋でした」(杉本七段)

111
(ご観戦いただき、ありがとうございました)

(文)

感想戦

079

087

090

092

099

103

(文)

終局直後

072

073

074
(よどみない指し回しで勝利した羽生名人。2回戦へ進出)

(文)

羽生2回戦へ

Tatsujin2011051286

図の△5五角で森が投了を告げた。本局の勝者の
羽生は2回戦で谷川浩司九段と対戦する。

決断、終盤へ。後手よしか

20110512_81
図は16時頃の局面。いつの間にか羽生名人の玉には金銀が集まり、その堅さと厚みは不沈艦のようだ。銀取りを受けた▲3五歩(図)に、羽生名人はここで△5七とと飛車を取らせる決断。ここから寄せに出るようだ。玉の堅さは大差、後手の攻めは切れそうにない。ここ数手の応酬で、形勢は一気に後手へと傾いてきたようだ。

057

(文)

互角の勝負続く

20110512_66
図は15時35分頃の局面。羽生名人が3三の銀を4二に引き、角の侵入を防いだところだ。やわらかい感触の手で、いかにも羽生名人らしい。「△4二銀~△5三銀の構想を見せているのでしょうか。次に△3三桂まで指せれば後手はかなりの好形です」と杉本七段。先手は2八の銀がとにかくお荷物になっていて、身動きがとりづらい。船江恒平四段は「羽生名人の緩急自在の指し回しですね。ただ形勢はいい勝負な気がします。▲7五歩と玉頭に綾(あや)をつける感じですか」と話す。△7五同歩は▲同飛で十字飛車(王手金取り)が決まる。まだ形勢に差はついていないようだ。勝負どころはいつやってくるのだろうか。

(文)

と金か、駒の働きか

20110512_57
図は15時頃の局面。羽生名人は敵陣の裏をかくように歩を垂らし、と金を作った。対して森九段は▲8六角と打つ。と金を払う手と▲3一角成を見せている。ここで△6九とは▲7八銀でせっかくのと金が消えてしまう。△5八とと引くくらいだろうか。先手の軽い指し回しに、伊藤真吾四段は「自由奔放な指し回しですね。見ていて面白いです。2八銀、3八金の形が気になりますが、捌(さば)ければ良くなります」と話す。

と金は金と同じ働きをし、相手に渡したときに歩になるのでとても強い駒だ。当然その点では羽生名人にアドバンテージがあると計算できる。しかし後手の8筋の凝り形は相当なマイナス。先手の駒はバラバラだが、のびのびと働いていると見ることもできる。さて、と金が大きいのか、それとも駒の働きが盤上を制するのか。羽生名人はどのように対応するのだろうか。

065

(文)

達人戦、対局の模様は『週刊朝日』に掲載

富士通杯達人戦の対局の模様は『週刊朝日』に掲載されます。一回戦第1局の桐山九段-島九段戦は5月27日号・6月3日号に、二回戦第1局の加藤九段-青野九段戦は6月10日号・17日号に掲載されます。是非ご覧ください。

071
(写真は『週刊朝日』5月20日号)

(文)

耐える先手

20110512_45
図は14時30分頃の局面。羽生名人は8二に角を据えた。斜めのラインが強烈だ。先手は▲3八金~▲2八銀と耐えた。3六の取り込みを許してしまったが、駒台の角が主張として残っている。後手は角を手放したので、具体的な戦果を求めて動いていきたいところ。いっぽうの先手は、後手の動きに対応しつつ、持ち角を生かして反撃のチャンスをうかがいたい。

044
(盤に視線を注ぐ両対局者。写真は昼の再開時のもの)

(文)