第19回

2011年6月15日 (水)

急転直下の投了 羽生名人勝利

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16時55分、図の局面で谷川九段が投了を告げました。
消費時間は▲羽生2時間38分△谷川2時間43分。

急転直下の投了について。
「(8四の歩を)頭の中では銀で取るつもりで、歩に手が伸びてしまいました」と谷川九段。そこで気が付いて、着手の前に投了ということになったようです。

(八雲)

後手、苦しい受け

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図は16時45分頃の局面。▲6一角に△7一銀打と打たれたところ。中継室では「こう打つのでは元気がでない展開に見える」と言われています。羽生名人はこの後も時間をあまり使わずに、見切り良く攻めを続けています。

(八雲)

谷川九段、強手を繰り出す

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16時20分頃、谷川九段は角が浮いているのも構わず△7六歩と勝負にでました。これはもうタダでは収まらない雰囲気。局面は一気に激しさを増していきそうです。

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(16時25分頃の対局室。羽生名人は上図から▲4二角成と角を取り△7七歩成の局面で考えている)

(八雲)

第二次駒組み合戦が続く

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図は15時50分頃の局面。
早い段階で緊張感が高まった本局ですが、いったん落ち着いてからは再び長い駒組み合戦が続いています。この1時間で手数は20手以上進みました。先手は矢倉に、後手も攻撃態勢を整えて来たるべき開戦に備えています。

図から△7三銀と進み16時を回りました。
消費時間は▲羽生2時間15分、△谷川2時間22分(持ち時間各3時間)。
両者残り1時間を切っています。3時間と短めの持ち時間のため、まだそれほど切迫感はありません。

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(15時48分頃▲8九飛を着手する羽生名人)

(八雲)

将棋会館1F売店の様子

東京・将棋会館の1Fの売店を紹介いたします。

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(盤や駒、棋書などが多数取り揃えられています)

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(羽生名人の扇子「白首北面」)

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(谷川九段の扇子「心想事成」)

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(サイン本のコーナー)

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(羽生名人「玲瓏」、谷川九段「飛翔」。両者を代表する揮毫の扇子が並んでいる)

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(ベストセラー棋書、「羽生の頭脳」と「光速の寄せ」の文庫版も並んでいる)

(八雲)

15時頃、小康状態

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図は15時頃の局面。
少し前まで一触即発の雰囲気もありましたが、いったん落ち着きを取り戻し小康状態となっています。
消費時間は▲羽生1時間34分、△谷川1時間55分(持ち時間各3時間)。

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(15時5分頃の対局室の様子。両者ともあぐらになって考えています)

(八雲)

本日の使用駒

本日の使用駒は「静山作・錦旗書」。

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(八雲)

振り駒の様子など

遅くなりましたが、朝の振り駒の様子です。

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(記録係が駒を宙に舞わせた瞬間)

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(5枚全て歩が出ました)

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脇息の下あたりは、畳が擦り切れて傷んでいます。あまたの棋士が脇息に寄りかかり、頭脳を振り絞ってきた証です。将棋会館では現在畳の入れ替えを進めており、特別対局室も数日中には新しい畳になります。

(八雲)

14時頃の局面、緊張感が増す

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14時頃、手数は30手に達しました。少し前に飛車の素抜きを狙う順などもあり、局面は緊張感を増しています。

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(14時5分頃の特別対局室モニター映像。羽生名人は席を外している)

(八雲)

達人戦、対局の模様は『週刊朝日』に掲載

富士通杯達人戦の対局の模様は『週刊朝日』に掲載されます。
本局の模様は7月22日号・29日号に掲載される予定です。
是非ご覧ください。

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(写真は発売中の6月24日号。加藤一二三九段-青野照市九段戦が掲載中です)

(八雲)