本局の使用駒は「桂山作・金龍書」
(八雲)
図は15時50分頃の局面。後手は自然な指し手が続き、先手は忙しい局面が続いています。模様は後手がハッキリ良いという評判。ただし、剛腕の佐藤九段だけに、勝負はまだまだわかりません。
消費時間は▲佐藤2時間25分、△島2時間10分。
図は15時30分頃の局面。後手の駒が快調に前進して先手陣に迫っています。ただし、先手は穴熊の堅陣。まだ、どちらがいいとも言い難い局面のようです。
44手目の△9四角から、積極的に主導権を取って攻勢に出た島九段。佐藤九段の反撃をいったん面倒を見てから、再び攻勢に転じています。局面は大きく動き出しました。図から▲5五同銀なら△6七角成。ただし、そこで▲6八馬で難解なようです。ここ数手が勝負どころになりそうです。
図の局面まで、消費時間は▲佐藤1時間49分、△島1時間38分。15時5分頃、20分ほど考えた佐藤九段が▲5五同銀を着手。佐藤九段の残り時間は、およそ50分となっています。
(14時55分頃の対局室。考慮中の佐藤九段はいったん席を外した)
(13時過ぎの将棋会館上空は、青空が見えてきました)
(鳩森神社の将棋堂の石碑。大山康晴十五世名人の名が刻まれています)
(こちらが将棋堂。棋力向上絵馬がかけられています)
(涼しげな手水鉢)
富士通杯達人戦の対局の模様は週刊朝日に掲載されます。本局の模様は8月5日号・12日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。
(写真は発売中の7月1日号)
(加藤一二三九段-青野照市九段戦が掲載中です)
島九段の積極的な△9四角(左図)。それを見た佐藤九段は36分の長考で▲5五歩と応じました。以下△7六角に▲5六銀(右図)と形よく受けています。△9四角に対しては、先手も手の広いところだったようで、今後の両者の構想が注目されます。
図から△7五銀▲3六歩と進んで14時を回りました。消費時間は▲佐藤1時間42分、△島1時間3分。
(14時過ぎの対局室)
(休憩中の特別対局室。見ているのは上田初美女王)
(休憩中の盤面。手前が先手側)
(休憩時までの棋譜)
(再開直前、佐藤九段は眼鏡を拭いて備えていた)
(再開が告げられると、佐藤九段はすぐに▲4八金左とした)
(再開の一手を見た島九段は、腕組みをして考えている)
(再開後の局面)
12時10分、図の局面で佐藤九段が10分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤1時間5分、△島48分。対局は13時に再開します。
(昼食の注文は両者とも「冷やし中華(ほそ島や)」でした)