第19回

2011年6月30日 (木)

羽生二冠の作戦は棒銀

Tatsujin20110630_19 羽生二冠は青野九段の一手損角換わりに棒銀で対抗しました。青野九段は△4二飛(第2図)と回って、3筋や4筋を反発する構想を見せました。
△4二飛と△3三金の組み合わせを最初に指したのが青野九段で、得意の指し方といってよいでしょう。
【参考棋譜】
第13回達人戦準決勝第1局 ▲谷川浩司九段-△青野照市九段戦
羽生二冠がどのような対策を見せるかが注目されます。
(銀杏)
Tatsujin20110630_24_2

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(対局前の青野九段)

対局開始

20110630_kaishi
(定刻10時に対局が開始された)
20110630_habu1
(羽生二冠の初手は▲7六歩)
20110630_aono1
(青野九段は2手目△3四歩)
(銀杏)

振り駒の様子

20110630_furigoma1
(振り駒は記録係が上位者の歩を取って行う。歩が多ければ上位者が、と金が多ければ下位者が先手番となる。これを業界用語で「振り歩先」という)
20110630_furigoma2
(記録係の望月陵三段による振り駒は歩が3枚出て羽生二冠の先手に決まった)
(銀杏)

対局前の両対局者の表情

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(眼光鋭い羽生二冠)
20110630_aono2
(気息を整える青野九段)

青野九段の作戦は一手損角換わり

Tatsujin20110630_8 振り駒の結果、歩が3枚出て羽生二冠の先手となりました。定刻10時に対局が開始され、▲7六歩からスタート。スラスラ指し手が進み、8手目△8八角成まで進みました。後手番の青野九段が一手損角換わりとなりました。
(銀杏)
20110630_asa1
(本日の東京は晴れ。梅雨の中休みといったところ)
20110630_asa2
(本局は特別対局室で行われる)

2011年6月29日 (水)

準決勝 羽生善治二冠-青野照市九段戦は6月30日10時開始予定

第19回達人戦準決勝(非公式戦。主催:週刊朝日、協賛:富士通株式会社)、羽生善治二冠-青野照市九段戦は6月30日10時より、東京・将棋会館「特別対局室」にて行われます。
富士通杯達人戦の対局の模様は『週刊朝日』に掲載されます。本局の模様は8月19日号・26日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。
中継は棋譜・コメント入力を八雲記者が、ブログは銀杏が担当します。
よろしくお願いいたします。
(銀杏)

2011年6月23日 (木)

感想戦

180

153
(勝った佐藤康光九段は、3回戦で高橋道雄九段と対戦する)

168_2

157

167_2
(「最後は指す手がありません。でもここで投げるのは私ぐらいでしょう」と島九段)

173

193
(感想戦は17時過ぎに終了しました)

(八雲)

終局直後

120

127

137

119

(八雲)

佐藤康光九段勝利

20110623ss81zu
図の局面で島九段が4分使って、次の手を指すことなく投了を告げました。まだ終盤に入る前の段階ですが、駒の働きが大差で望みがないと見たようです。淡白な島九段ならではの、急転直下の投了となりました。

終局時刻は16時45分、消費時間は▲佐藤2時間39分、△島2時間36分。

(八雲)

先手巧妙な手作り

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(16時25分頃の対局室)

後手が△5四歩でゆっくりと差を広げにかかった手に対し、佐藤九段は▲8五歩。△同歩なら▲5八飛△5五銀▲6七馬で、次の▲3四馬と▲8五馬の両狙い。さすがの手作りで、先手が少し盛り返した印象です。島九段はあぐらになって、じっくりと時間を使っています。

(八雲)