羽生二冠の攻め、青野九段の受けという展開が続いています。図の▲4八桂はと金と交換をしてでも後手陣の厚みを削ろうとしています。青野九段は△4五銀と引いて、玉に近づけました。羽生二冠は入玉されないように攻めたいところです。(銀杏) (16時45分ごろのモニターから見た特別対局室)
羽生二冠の軽快な攻めに対し、青野九段は△6三玉と立ちました。後手玉は金銀6枚で守られ、「中段玉、寄せにくし」の格好を目指しています。状況次第では入玉の可能性も。残り50分を切った羽生二冠が考えています。(銀杏) (一時的に強くなった雨が窓をたたく)
46手目△4九角から局面が大きく動きました。羽生二冠は角を捕獲しつつ、飛車を6筋に転換。テンポよく玉頭を攻めています。青野九段は4二飛が攻めに使いにくい展開となっています。(銀杏) (13時過ぎ、対局再開時の羽生二冠)
富士通杯達人戦の対局の模様は週刊朝日に掲載されます。本局の模様は8月19日号・26日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。 (28日に発売された『週刊朝日』7月8日号。達人戦の2回戦第2局、内藤国雄九段-高橋道雄九段戦の観戦記が掲載されている)【週刊朝日のホームページ】http://publications.asahi.com/ecs/24.shtml(銀杏)
羽生二冠は青野九段の△4九角を▲3六銀から▲4八飛と捕獲してきました。青野九段は忙しい局面。△7七桂成▲同金△3五歩と反撃に出ました。(銀杏) (13時前の将棋会館。最高気温は31度と予報されていた) (15時ごろから雨が降り出した)
図は46手目△4九角の局面。羽生二冠が考慮中に14時を回りました。△4九角は左右に利く角打ちで、矢倉系統の将棋ではよく出てきます。後手は△3八歩~△3九歩成と△8五桂▲8六銀△7六角成という二つの狙いがあります。(銀杏) (青野九段は敵陣深くに角を打ち込んだ)
(羽生二冠は13時過ぎに戻った。記録係の望月三段と「時間になっております」「あっ、はい」のやり取りがあった) (席に戻るとすぐに▲5五歩が指された) (局面を考える羽生二冠。青野九段は13時6分ごろに席に戻った)(銀杏)
本局では大竹竹風師作の菱湖書の駒が使われています。 (王将に作者名、玉将に書体名が記されている) (42手目△3五銀の局面で昼食休憩に入った) (昼食休憩時の対局室の様子をモニターから)(銀杏)
青野九段が△4二飛と回った後も実戦例のある進行をたどり、図の42手目△3五銀の局面で羽生二冠が39分使って昼食休憩に入りました。消費時間は羽生1時間2分、青野44分。対局は13時に再開されます。(銀杏) (対局前、扇子であおぐ羽生二冠。再開後の次の一手は?)
対局者の昼食の注文は羽生二冠が若鳥のから揚げ定食。青野九段の注文はありませんでした。 (若鳥のから揚げ定食)(銀杏)