図は▲5三歩成と先手がと金を作った局面。△5七歩と垂らして後手もと金作りを目指すのだろうか。
白熱の中盤戦、桐山九段は前傾姿勢で読みふけっている。
(館内カメラより)
図は▲5四歩と1四へ打つ歩を補充した局面。穴熊で先手がうまく手を作ったように見えるが後手はいかにして切り返すか。うまく攻める展開に持ち込んだ森九段。
図は△7三金寄とした局面。△6一飛~△6五歩で攻める構想だろう。桐山九段の攻めが炸裂するか、森九段のカウンターがヒットするか。
△7三金寄を見た森九段、しばらくして▲2四歩と先手から攻め込んでいった。桐山九段の残り時間は1時間を切っている。ここから渋い妙技を見せることが出来るか。
桐山九段が▲6七金寄に手を止めて考えている。互いに手が出しにくい状況になってきたか。ベテラン2人の構想に注目したい。
(写真は再開時の対局室)
富士通杯達人戦、対局の模様は『週刊朝日』に掲載されます。本局の模様は5月18日号・25日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。(写真は4月20日号)
王将には児玉龍兒作の文字が見える。
玉将には錦旗書の文字が見える。『旗』の字がかすれてほとんど見えない。対局者と同様に駒も戦い抜いてきたベテランだ。
再開前、何度か飲み物を口に運びつつ考慮する桐山九段。
対局が再開されると△6三金直を着手。
盤面に没頭する両対局者。
鋭い視線を盤上へ。