(勝った谷川浩司九段はベスト4進出)
(敗れた内藤國雄九段)
(感想戦の様子)
谷川九段の110手目△4四銀を見て、内藤九段の投了となりました。投了以下▲5六玉に△3九角成と金を取った手が△5五金と△5七馬の両狙いで受かりません。終了時刻は17時24分。消費時間は▲内藤2時間53分、△谷川2時間46分(持ち時間は各3時間)。勝った谷川九段はベスト4に進出。準決勝で羽生善治二冠と桐山清澄九段の勝者と対戦します。
飛車を成り込み、香得を果たした内藤九段に対し、谷川九段は△8六歩~△3五桂と反撃に出ました。図は、谷川九段が8四の飛車を△2四飛と回した局面です。この飛車回りで2筋が受からず、棋士室では谷川九段がリードしたのではないかと言われています。持ち時間は、両者とも残り30分を切りました。
(朝の谷川浩司九段)
谷川九段が42手目に打った△7四歩を境に、いよいよ局面が動き出しました。図は▲8三歩成に△7六歩と突いた局面です。棋士室では、ここで▲7三とから攻め合ってどうかが検討されています。
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内藤九段の飛車回りで、一時はすぐにでも戦いが起きそうな流れでしたが、現在は局面が落ち着き、駒組み合戦となっています。
関西将棋会館1階の販売店では、谷川九段、内藤九段それぞれの直筆サイン本を販売しています。
(写真左は谷川九段著『月下推敲』、右は内藤九段著『内藤のカンタン必至』)
また、最新の『将棋世界』6月号の付録は、内藤九段出題の次の一手問題集『どっちが勝ち?付録編』。付録編は本誌で連載されている問題より、少し難易度が易しくなっています。こちらも是非ご覧ください。