2012年7月 2日 (月)

谷川九段、攻撃態勢を整える

15時10分頃の局面。谷川九段は飛車先の歩を突き捨てた後、△7四歩~△7三桂と着々と攻めの準備を整えています。
後手の駒組みは飽和に達しており、ゆっくりしていると▲7五歩から桂頭を狙われる可能性があります。
谷川九段はここで考えていますが、羽生二冠の金が4九で離れているうちに仕掛ける手を探っているのかもしれません。

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14時20分、両者堅陣に組み上げていく

谷川九段は銀冠を組み上げ、羽生二冠は金を玉に寄せていけば穴熊が完成します。
囲い切ればお互い強い戦いができるようになります。そろそろ局面が打開されるのか、緊張の局面となっています。

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消費時間は▲羽生1時間21分、△谷川1時間42分(持ち時間各3時間)。

関西将棋会館1階売店の棋書

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7月3日発売の将棋世界8月号が関西将棋会館では早くも販売

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2012年5月から発売されている『羽生流終盤の技法』森けい二(著) 羽生善治(監修)

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谷川九段の棋書『月下推敲』や『光速の寄せ』シリーズはサイン入り

羽生二冠、機敏に仕掛ける

対局再開後、羽生二冠は穴熊へ、谷川九段は美濃囲いから銀冠へ組みかえを狙ったところで、13時40分、羽生二冠が▲5五歩と仕掛けていきました。
谷川九段の金銀の連結が離れた一瞬を狙った機敏な一着です。狙い筋として、△5五同歩なら▲4五歩△同歩▲5五銀△5四歩▲4四歩と銀をさばく攻めがあります。

谷川九段が穴熊ではなく銀冠を目指したのは▲1五歩に呼応した動きで、後に△1四歩▲同歩△同銀と端の突き越しを逆用する狙いをみせています。

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本局の観戦記は『週刊朝日』で

本局の観戦記は、『週刊朝日』8月10日号・8月24日合併号に掲載される予定です。
是非ご覧ください。

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発売中の『週刊朝日』7月6日号

対局再開

13時となり、対局が再開されました。

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対局再開直前の対局室

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対局再開後、すぐに羽生二冠は▲5七銀を着手

昼食の注文は両者ロースかつのランチ

昼食の注文は羽生二冠、谷川九段ともにロースかつのサービスランチ(イレブン)でした。

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写真はロースかつのサービスランチ(対局者と同じメニュー)

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