(終局後、感想戦が行われている)
谷川九段「ほんとんどの人がこういう結果を予想していなかったかと思いますが、たまにはいいこともあるということで」
99手まで、谷川九段が勝ちました。終局時刻は14時40分。谷川九段は歴代最多となる通算5回目の優勝を果たしています。
(終局直後の様子)
14時22分頃の局面。後手の羽生三冠が自陣に金銀を埋めて守れば、先手の谷川九段も馬を引き付けて「両者徹底抗戦」の構えを見せています。
高橋九段「達人同士の勝負は簡単には決まりませんね」
(両者前傾姿勢が強くなってきた。図から数手進んで残り時間はともに1分)
14時10分過ぎ、谷川九段が銀捨ての強手から猛攻に出ました。「(谷川九段の)好きそうな手ですよね。これは羽生危うしか、しかしこういうところで凄い手をひねりだしますからね」と解説の高橋九段。
("危うし"と解説された羽生三冠だが……)
(両者持ち時間を使い果たし、考慮時間も谷川九段3分、羽生三冠4分に)
(39手目、谷川九段の銀がぐいぐいと出て「前進流」の面目躍如の攻勢に出た)
(谷川九段は初手▲7六歩)
(羽生三冠は△3四歩と応じた)
(大盤解説もすぐに開始)
戦型は後手羽生三冠が四間飛車から角交換しています。
(振り駒の結果は「と金」が3枚で谷川九段の先手に決まった)
(準備が整って、13時21分に対局開始)