13時20分過ぎ、森内竜王は再開の一手に▲7五同歩を着手。以下△8八角成▲同玉△3三角と進んでいます。突き捨てを入れずに単に角交換から△3三角の前例はいくつか存在します。7筋の突き捨てが入ったことで、後手は攻め幅が広がりましたが、指し過ぎになる恐れもあり、一概に有利ともいえません。今後の進行で、突き捨てが生きるかどうかがポイントになりそうです。
森内竜王は、しっかり時間を使って堂々と▲7五同歩と応じた。
本局で使用されている駒は「美水作・水無瀬書」。美水は、駒師・宮松影水の妻で、加藤九段が特に気に入っている駒とのことです。
再開直前の様子。
手番の森内竜王。再開後の一手は決まっているのか。
どっしりと待ち構える加藤九段。
対局再開。森内竜王は引き続き考えていた。
休憩中の特別対局室。
休憩中の盤面。
図の△7五歩で前例がなくなりました。対して森内竜王が25分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲森内40分、△加藤1時間18分。昼食の注文は森内竜王が「開化丼」(みろく庵)、加藤九段は「うな重・竹」(ふじもと)。対局は13時に再開します。
開化丼(みろく庵)。
うな重・竹(ふじもと)。
鳩森神社はアジサイが咲き始めた。まもなく梅雨の季節だ。
西洋アジサイ。
日本が原種のガクアジサイ。西洋アジサイは、ガクアジサイを元に改良されたものだという。
アヤメに蝶々。
ヒマワリもすくすく伸びている。
図は11時頃の局面。駒組みはそろそろ飽和点。後手が仕掛けるなら△6五歩が予想されますが、加藤九段はここで長考しています。
仕掛けの前に長考するのが加藤流。