富士通杯達人戦中継ブログ

ご観戦ありがとうございました

第22回達人戦は森内竜王の初優勝で幕を閉じた。ご観戦ありがとうございました。

表彰式

（前年の覇者でもある、日本将棋連盟の谷川会長より表彰状が授与される）

（朝日新聞出版　青木康晋 代表取締役社長より優勝カップが手渡された）

（優勝者には富士通のノートパソコンが副賞として贈呈される）

【森内竜王インタビュー】

――まずはいまのお気持ちを。

「20代のころは棋戦の優勝が多かったのですが、最近はいつも準優勝だったので、大変嬉しいです」

――公開対局はいかがでしたか。

「皆さまの前で対局できるいい機会でしたし、いい将棋を指したいと思って臨みました。また、木村八段の解説は絶品ですので、それも楽しみでした」

――将棋はいかがでしたか。

「終盤まで分からない難しい将棋で、負けたかなと思ったところもありましたが、最後にしのげたのは運が良かったです」

――副賞は富士通のノートパソコンです。

「いま使っているパソコンが古くなっていたので、パソコンはありがたく使わせていただきます（笑）」

――今後の抱負をお願いします。

「春は大きなところで負けてしまいましたが、秋からはまた頑張りたいと思います」

（書き起こし・八雲、撮影・吟）

大盤にて感想戦

（隣の大盤に場所を移して感想戦が行われた）

（大盤を見ながら感想を述べる森内竜王）

（木村八段、鈴木女流二段をまじえて、なごやかに行われた）

終局直後

終盤のピリリとした空気がふっと緩む。

（すぐに口頭で感想を話す両対局者

森内竜王初優勝

145手まで森内竜王が制し初優勝を決めた。先手玉は詰まず、後手は受けなし。

詰むや詰まざるや

（△６七竜（130手目）の大盤。詰むや詰まざるや。大熱戦になった。後手は先手玉を即詰みに討ち取るか、うまく３二の金を外すしかない。）

終盤の両対局者

（最後の考慮時間を使って84手目△３五歩を着手する高橋九段）

△３五歩に▲４三金△２二玉▲３四桂と進行した。森内竜王が歩頭に桂を捨てたのは、３四へ空間を確保するためだ。

中盤へ

（63手目▲７七同金寄を着手する森内竜王）

▲７七同金寄に「木村先生なら▲７七同玉のイメージなのですが」と鈴木女流二段。「私も▲同金寄で取りますよ。いちおう現代人なんですから（笑）」と木村八段。

（いつも通り、軽妙なトークを繰り広げる木村八段。本日も絶好調）

駒がぶつかる

（うしろまでファンの方がびっしり）

（持ち時間の15分を使い切った直後の森内竜王。47手目を考慮中）

▲４五銀と強くぶつけていった森内竜王。先手は矢倉の早囲いから積極的な仕掛けだ。

（脇息に体を預けて考える高橋九段）

対局開始

（対局開始直前の両対局者）

（13時23分、対局開始）

（初手▲７六歩を着手する森内竜王）