« 2014年6月 | メイン | 2014年9月 »

2014年7月

2014年7月23日 (水)

終局直後の様子

Img_4248

Img_4268森内竜王は2年振り2度目の決勝進出。

Img_4259谷川九段は2連覇ならず。

森内竜王が勝って決勝進出

103

103手まで、森内竜王が勝って決勝進出を決めました。
終局時刻は17時48分。消費時間は▲森内2時間59分、△谷川2時間57分。

先手勝勢

97

図は17時40分頃の局面。
難解な終盤戦が続いて来ましたが、ついに先手の攻めが筋に入りました。先手玉に詰みはなく、後手玉は受けても一手一手の流れに入っているようです。

光速と鉄壁

67

時刻はまもなく16時を回ります。
後手は攻めの継続が難しいかと思われたところから、谷川九段は鮮やかな筋で攻めをつなぎました。3筋は後手が数で上回って突破した形です。しかし、いま打たれた▲5六香がしっかりした受けと同時に反撃もにらんだ好手です。
谷川九段の光速の寄せか、森内竜王の鉄壁の受けか。激戦が続きます。

森内竜王の受け

58

図は16時過ぎの局面。
現局面は後手の1五銀に▲1六歩と働きかけて△3七歩▲同銀△2六銀と呼び込んだところ。以下▲4六銀、あるいは▲4八銀とかわして、2六銀を負担にする展開が予想されています。攻め合いではなく、相手にやってこさせて、受けて優位に立とうとする森内竜王らしい指し回しです。
残り時間は▲森内37分、△谷川53分。

Img_4172森内竜王は後手の積極策に、受けで対抗している。

16時10分、森内竜王は図から銀を逃げずに▲9二角と打っています。
ここで攻め合いに出たのか、あるいは角を自陣に成りかえって受け切る狙いでしょうか。

本局の使用駒

本局の使用駒は「富月作・菱湖書」。

Img_4228

Img_4229

谷川九段の積極策

46_2

145053_2

図は14時45分頃の局面。

谷川九段が、香交換を挑んで局面は激しさを増しています。予想される進行は▲1六同香△1五歩に▲8六香。以下後手は飛車をどこか(参考図では仮に△5四飛)にかわしますが、▲8二香成で銀香交換は避けられません。ただし、△1六歩と取り込んで次に△1七歩成▲同桂△1六歩の狙いがあるため、先手も△1六歩には▲1八歩(参考図)と受けるものと思われます。参考図で手番を握った後手が、銀香交換の駒損の代償を得るような攻めを繰り出せるかが局面の主題です。

千駄ヶ谷の夏(2)

Img_4203鳩森神社の手水鉢がオアシスになる季節。

Img_4204

Img_4218今年はセミが少ない印象を受ける。

Img_4197咲き遅れたアジサイが一朶(いちだ)だけ残っていた。

対局再開

Img_423312時53分頃、森内竜王、谷川九段の順で続いて入室。

Img_4235森内竜王は涼しげな表情で再開を待つ。

Img_4242谷川九段は歯を食いしばるような険しい表情を見せていた。

3613時4分、カメラマンが退出してから谷川九段は△1六歩▲同歩△3六歩と開戦。予想外のタイミングで動きました。図で▲3六同歩ならどう手を作るのか、中継室では分かっていません。驚きの仕掛けで、谷川九段の構想が注目されます。

休憩中の対局室

Img_4225休憩中の特別対局室。

Img_4226休憩中の盤面。