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2012年9月

2012年9月 1日 (土)

対局者、入場

待ちに待った対局者の入場。大きな拍手が二人を迎える。インタビューが行われたのち、対局の準備が始まった。

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■森内俊之名人
「せっかくこのような大きい舞台に立てるので、その舞台にふさわしいような対局ができるように頑張ります」

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■羽生善治二冠
「20回という大きな節目に呼んでいただきありがとうございます。面白い、ハラハラするような将棋を力いっぱい指したいと思います」

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開会式

13時、開演。主催者あいさつと、解説棋士の紹介があった。

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■日本将棋連盟専務理事 谷川浩司九段
「今期は予選で羽生さんに完敗しました。以前優勝したときにノートパソコンをいただいたのですが、これは関西の棋士室に寄贈しまして、研究に役立ててもらっています」

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■週刊朝日編集長 河畠大四様
「今回は注目していることが2つありまして、これまでに達人戦で連覇をした人というのは3人います。米長邦雄永世棋聖、中原誠十六世名人、谷川浩司九段です。これに羽生さんが続けるかどうか。2つ目は、現役の名人が達人戦を制覇するかということで、これは第1回の米長邦雄名人(当時)のときにありました。森内名人にそれができるか、これがもうひとつです。二人の対戦は今期の名人戦の再現でもあります。この決勝を『第8局』という位置づけでお楽しみいただければと思います」

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(盤側の関係者。左から安食女流初段、黒沢三段、観戦記担当の村瀬記者)

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(大盤解説を担当する、山田久女流三段=左、森下九段=右)

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準決勝を振り返る

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先に決勝進出を決めたのは羽生二冠。7月2日に行われた谷川浩司九段との対局では、先手中飛車から穴熊に組んだ。大駒を全て相手に渡すものの、小駒を使って玉頭から食いつく。穴熊らしい攻めが決まり、勝利を収めた。

【第20回富士通杯達人戦準決勝 ▲羽生善治二冠-△谷川浩司九段】
http://live.shogi.or.jp/tatsujin/kifu/20/tatsujin201207020101.html

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もう一方の山を勝ち抜いたのは達人戦初出場の森内名人。7月20日に行われた加藤一二三九段との対局は、図の局面で加藤九段が二手指し(△5七馬)をしてしまうという形で終局した。

【第20回富士通杯達人戦準決勝 ▲森内俊之名人-△加藤一二三九段】
http://live.shogi.or.jp/tatsujin/kifu/20/tatsujin201207200101.html

二人の公式戦の今年度成績は、森内名人が8勝6敗(0.571)、羽生二冠が 24勝8敗(0.750)。羽生二冠の成績は対戦相手にトップ棋士が多いなかでのものだけに、驚異的。対する森内名人の勝率は6割を切っており、タイトル保持者としてはやや物足りない感もある。しかし今期の名人戦では、羽生二冠の挑戦を退け堂々の防衛を果たしている。さて、本局はどのような結果になるだろうか?

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本局の観戦記は『週刊朝日』で

決勝戦の観戦記を担当するのは朝日新聞社の村瀬信也記者。記事は『週刊朝日』9月23日号、30日号に掲載される予定だ。今期の名人戦を戦った二人の対戦だけに、白熱した戦いになるのは間違いないだろう。こちらもご期待いただきたい。

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パンフレット

受付ではこの決勝戦のために用意された専用のパンフレットが配布されている。web上でも見ることができるので、詳細はこちらを参照してほしい。

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(朝日ホール11階からの景色。今日の東京は雨。うだるような暑さが続いていたので、ほっと一息といったところ)

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開場

11時55分、予定より5分早めての開場になった。事前に申し込みをしていた観戦者が、次々に会場へ飛び込んできている。

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(受付近くにある販売コーナーには、さまざまなグッズが置かれている)

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(発売したばかりの『将棋世界』10月号も)

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会場、準備中

11時30分頃、会場の有楽町朝日ホールでは対局の準備が進められている。

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(読み上げの安食女流初段=左、記録係の黒沢怜生三段=右)

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(大盤解説を担当する二人。山田久女流三段=左、森下九段=右)

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富士通杯達人戦、決勝戦は公開対局

第20回富士通杯達人戦(非公式戦)はいよいよ決勝戦を迎える。対戦するのは初出場の森内俊之名人と、前回優勝を果たした羽生善治二冠だ。決勝戦はこれまでのトーナメントとはルールを変え、持ち時間15分と早指しの勝負になる。持ち時間を使い切ると1手30秒の秒読みになり、1回1分の考慮時間が10回用意される。対局は有楽町朝日ホールでの公開対局だ。大盤解説は森下卓九段、聞き手は山田久美女流三段。棋譜読み上げは安食総子女流初段が行う。対局の模様は会場の大型スクリーンに映されるほか、「ニコニコ生放送」による中継も行われる。インターネット中継は棋譜・コメント入力を八雲記者が、ブログを文が担当する。

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