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図は▲5四歩と1四へ打つ歩を補充した局面。穴熊で先手がうまく手を作ったように見えるが後手はいかにして切り返すか。うまく攻める展開に持ち込んだ森九段。
図は△7三金寄とした局面。△6一飛~△6五歩で攻める構想だろう。桐山九段の攻めが炸裂するか、森九段のカウンターがヒットするか。
△7三金寄を見た森九段、しばらくして▲2四歩と先手から攻め込んでいった。桐山九段の残り時間は1時間を切っている。ここから渋い妙技を見せることが出来るか。
桐山九段が▲6七金寄に手を止めて考えている。互いに手が出しにくい状況になってきたか。ベテラン2人の構想に注目したい。
(写真は再開時の対局室)
富士通杯達人戦、対局の模様は『週刊朝日』に掲載されます。本局の模様は5月18日号・25日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。(写真は4月20日号)
王将には児玉龍兒作の文字が見える。
玉将には錦旗書の文字が見える。『旗』の字がかすれてほとんど見えない。対局者と同様に駒も戦い抜いてきたベテランだ。
再開前、何度か飲み物を口に運びつつ考慮する桐山九段。
対局が再開されると△6三金直を着手。
盤面に没頭する両対局者。
鋭い視線を盤上へ。
▲2九飛に桐山九段が3分使って12時10分となり昼食休憩。昼食休憩までの消費時間は▲森九段32分、△桐山九段1時間15分。対局は13時から再開される。桐山九段の昼食の注文は親子丼(ほそ島や)、森九段の注文はなかった。
(ほそ島やの親子丼)
「将棋会館」から徒歩2~3分。左側に「ほそ島や」の看板が見える。
昨日の雨から一転、気持ちよく晴れ上がった東京。
颯爽と自転車で「将棋会館」へ。「花見でもしようかと思ってね(笑)」と片上大輔六段。さっそく控室を訪れ達人の戦いを見つめる。
『終盤の魔術師』の異名を持つ森九段、冴え渡る終盤術が見られるか?『いぶし銀』の異名を持つ桐山九段。渋い指しまわしで魔術を封じることが出来るか。
▲8六銀と森九段が力強く銀を出た局面。自玉が薄くなってしまうが7筋の位を取りにいく構想か。森九段らしい腕力ある一着だ。
桐山九段が袖飛車から向かい飛車に。対する森九段は矢倉穴熊。7筋の歩が切れているのがポイントで、どちらが手持ちの歩を効果的に使っていくか。