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14時頃、森内名人は桂交換に応じてからじっと銀を引きました。「自己主張するだけではなく、相手の意見を聞きながら自分の言い分も通す大人の態度」(棋譜コメントより)
後手の次の狙いは△1五角。青野九段がここでどうするか、中盤の難所を迎えています。△6五銀までの消費時間は▲青野1時間22分、△森内1時間26分。
14時5分頃、図から青野九段は▲1六歩と突きました。落ち着いて△1五角の筋を受けて相手に手を渡す、こちらも「大人の態度」のようです。
じっと銀を引いた森内名人(朝の表情)。
将棋会館隣の鳩森八幡神社(お昼前の様子)。
ソメイヨシノは散りましたが、八重桜(右)としだれ桜(左)は、まだ見ごろです。
八重桜。
森内名人は12時50分頃から盤の前で考えていました。
青野九段が13時ちょうどに入室して対局が再開されました。
森内名人は再開後も考え続けています。
相手に鋭い視線を飛ばす青野九段。
昼食休憩までの棋譜。
12時10分、図の局面で青野九段が11分使って、昼食休憩に入りました。消費時間は▲青野1時間26分、△森内28分。昼食の注文は青野九段が「力うどん」(ほそ島や)、森内名人は注文ありません。対局は13時に再開します。
「力うどん」(ほそ島や)
熟考していた青野九段が仕掛けました。11時の局面図から▲4五桂△4二角▲5五銀左△同銀▲同銀△3三桂と進んでいます。
以下、棋譜コメントより抜粋。「1筋と9筋の端歩の突き合いが入った形では実戦例がある(2009年2月の棋聖戦▲島朗九段-△藤井猛九段戦)。端歩がない形を生かせるかどうかが局面の課題といえよう。例えば、後手は△1五角から△3七角成とさばければ▲1六歩と突いていないことをとがめている。」
(11時過ぎの将棋会館上空。日差しはもう初夏の気配)
11時頃の対局室の様子。手番の青野九段が扇子をユラユラと使いながら考えています。
棋譜コメントより抜粋。「ここで青野が熟考。攻めるなら▲4五桂や▲4五銀の筋だが、後手も形を整えて待ち構えているところでもある」
富士通杯達人戦の対局の模様は週刊朝日に掲載されます。本局の模様は6月1日号・8日号に掲載される予定です。是非ご覧ください。(発売中の『週刊朝日』4月27日号)
定刻通り10時に対局開始しました。
青野九段の初手は▲7六歩。
森内名人は△3四歩と応じました。
本局の観戦記は高橋吾郎氏、記録係は渡辺愛生奨励会三段(24歳・安恵照剛八段門下)。
10時30分頃の局面。「ゴキゲン中飛車」対「超速」、銀対抗の形に進んでいます。