(鳩森神社)
(境内にはヒマワリが咲いているが……)
(街灯と同じぐらいの高さがある)
(アジサイも色あせてきた。そろそろ関東も梅雨明けするだろう)
図は13時30分頃の局面。再開後の▲3六歩に対して、加藤九段が長考しています。
先手が▲3七角から飛車をけん制する態度を明らかにしたのに対して、後手はどうするか。中央の勢力争いが勝負に直結するので、ここは5五の位を生かすような駒組みを目指したいところです。
中継室に来訪した宮田利男七段は「△4五歩から△6四歩と突いていくんじゃないかな。もしくは△5二飛か」との見解。しばらくは中央が局面の焦点になりそうです。
(対局立会人の宮田利男七段)
(対局が再開されると、加藤九段は前傾姿勢になった)
(青野九段も盤面から目を離さない)
(中央の勢力争いになっている)
(加藤九段の手元には、そば茶が置かれていた)
△5五歩に青野九段が10分使って休憩に入った。昼食休憩までの消費時間は▲青野九段59分、△加藤九段56分。昼食の注文は青野九段が鮭雑炊(みろく庵)。加藤九段の注文はなし。対局再開は13時。
先に▲5七銀と上がったのが青野九段の新機軸。これで同一の局面はなくなった。これまでは2007年(B級2組順位戦・加藤九段勝ち)に行われた対局は▲7七銀△5五歩▲同歩△同角▲5七銀と進行。2008年(B級2組順位戦・青野九段勝ち)に行われた対戦では▲6七金右△5五歩▲同歩△同角▲5七銀と進んでいる。
(先に▲5七銀と上がる新機軸を見せた青野九段)
(上座の加藤九段)
(下座の青野九段)
(振り駒の結果、と金が3枚。青野九段の先手となった)
(10時になり、対局開始)
(青野九段の初手は▲7六歩)
(加藤九段は飛車先の歩を突いた)
10時20分頃、加藤九段が△5三銀と上がった局面。▲青野-△加藤のB級2組順位戦で2度この局面を経験している。2人にとっては指定の局面といえるかもしれない。達人の意地と意地がぶつかりあう形だ。
(凄い勢いで駒を並べ始めた加藤九段。本局は雁木模様に駒組みを進める)
富士通杯達人戦(非公式戦)1回戦、加藤一二三九段と青野照市九段の一戦を中継いたします。対局は東京・将棋会館「特別対局室」にて10時開始。持ち時間は各3時間です。
本局の模様は棋譜・コメント担当を吟記者が、ブログを紋蛇が担当いたします。よろしくお願いいたします。
(対局ボード)
本日のご観戦ありがとうございました。
次局は1回戦加藤一二三九段-青野照市九段戦を7月3日(水)にお届けする予定です。そちらもお楽しみに。