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2012年5月 1日 (火)

軽快な形の後手、息を潜める先手

1_46図は14時頃の局面。高橋九段は△2三銀(図)と銀冠の骨組みを作り、形を整えた。最近の横歩取りや相掛かりでは、この銀冠の形を作ることがひとつのトレンドになっている。後手は桂を活用し、先手玉の急所を狙う5筋を伸ばし、飛角も軽い形。一方の先手はすべての筋に歩を打ってしまい、なかなか駒が前に出ていかない。「後手は動きやすそうですね」と話すのは、本日の立会人を務める高田尚平六段。棋士立会人制度は、その日の全対局が終了するまで進行を見守るという新しい制度だ。14時過ぎ、加藤九段が時間を使っている。

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