(特別対局室は畳が入れ替えられていた。い草の香りが漂っている)
(9時30分頃、記録係の杉本和陽三段が駒を磨いている)
(9時40分頃、佐藤康光九段が普段よりも早めに入室。そして下座に着いた。本来なら永世棋聖有資格者の佐藤九段が上座になる。同じ九段で、若い頃からお世話になった先輩に上座を譲ったのだろう)
(島九段は9時50分頃に到着。佐藤九段が下座に着いているのを見て驚いていた。しばらく譲り合いが見られたが、佐藤九段が「もう座ってしまいましたから」と譲らず、島九段が恐縮しながら上座に向かった)
(「いやあ、朝からやられました」とニッコリ微笑む島九段)
(八雲)