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2011年5月12日 (木)

互角の勝負続く

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図は15時35分頃の局面。羽生名人が3三の銀を4二に引き、角の侵入を防いだところだ。やわらかい感触の手で、いかにも羽生名人らしい。「△4二銀~△5三銀の構想を見せているのでしょうか。次に△3三桂まで指せれば後手はかなりの好形です」と杉本七段。先手は2八の銀がとにかくお荷物になっていて、身動きがとりづらい。船江恒平四段は「羽生名人の緩急自在の指し回しですね。ただ形勢はいい勝負な気がします。▲7五歩と玉頭に綾(あや)をつける感じですか」と話す。△7五同歩は▲同飛で十字飛車(王手金取り)が決まる。まだ形勢に差はついていないようだ。勝負どころはいつやってくるのだろうか。

(文)