感想戦のポイント
図は84手目△6五桂と久保八段が先手陣に迫った局面。佐藤棋王は▲9四桂と王手をかけましたが△8三玉とかわされ、後手玉が寄せにくくなりました。「▲9四桂はありえなかった。この手が敗着でした」と佐藤棋王は振り返りました。
図では▲7三歩と迫り、△7七桂成▲同玉△7六歩▲8八玉△7三金(△8三金では利かされだし、▲7二歩成△同玉▲5四角など攻防手が生じる)▲9四桂△7二玉▲7三銀成△同玉▲9一角△6三玉▲4五桂(参考図)が変化の一例で、感想戦では先手玉は際どく詰まず容易に結論は出ませんでした。 しかし…。感想戦後にコンピュータで調べてみると、参考図は以下△7七銀▲9九玉△8八銀打▲同香△9八歩▲同玉△9七歩▲同玉△8六銀引成▲同歩△7七飛(参考2図)で長手数ながら先手玉は詰んでいるようです。参考2図は歩が足りて▲9八玉と下がれません(△9七歩▲8九玉△9八金まで)。
△7七飛には▲8七角が最強手ですが、△8六銀▲9八玉△8七銀成▲同香△9七歩▲8九玉△9八金という手順で詰み筋です。
ということは、参考図までに先手が工夫しなければならないことになります。