第1期電王戦二番勝負第2局
山崎隆之叡王とPONANZAによる第1期電王戦二番勝負。第2局は5月21日(土)、22日(日)に、滋賀県大津市「比叡山延暦寺」で行われます。第1局を制したPONANZAの連勝か、それとも山崎叡王が意地を見せるのか。いよいよ今期を締めくくる最終決戦です。
対局は明日10時、山崎叡王の先手で開始します。持ち時間は各8時間(チェスクロック使用)、使いきると一分将棋です。昼食休憩は12時30分から13時30分。1日目の18時を過ぎた時点で、山崎叡王の最初の着手を封じ手とします。
立会人は福崎文吾九段、記録係は藤田彰一三段(森安正幸七段門下)。現地スタジオの解説は畠山鎮七段、聞き手は伊藤明日香女流初段、レポーターは香川愛生女流三段、観戦記担当は大崎善生さん。現地検討室での検討は糸谷哲郎八段、澤田真吾六段、大石直嗣六段、千田翔太五段らがそれぞれ務めます。
対局の模様は両日とも「ニコニコ生放送」で配信しております。下記のリンク先からお楽しみください。
【第1期電王戦二番勝負第2局 初日】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv250241978
【第1期電王戦二番勝負第2局 2日目】
http://live.nicovideo.jp/watch/lv250242545

(山崎叡王の記念扇子。「悔いなき一手を」と揮毫されています)
インターネット中継は棋譜コメント入力を虹記者、ブログは夏芽が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。
記者会見
(18時から記者会見が行われた。左からPONANZA開発者の下山さんと山本さん。山崎叡王、日本将棋連盟専務理事・青野九段、立会人の佐藤秀司七段)
■記者会見
山本 勝ててすごくうれしいです。
下山 今回のPONANZAは序盤が怪しいという噂を聞いていたのですが、本局は無難に指してくれたのかなと思います。安心しました。
山崎 途中の選択で苦しくしてしまい、その後チャンスを得られなかったということで、完敗だったと思います。
佐藤秀 2日間精いっぱい戦われました山崎叡王、開発者の山本さま、下山さまに敬意を表したいと思います。今回、山崎叡王は2日制の対局は初めてで、不安もあったと思いますが、しっかりと準備をされました。内容は不満があるとのことですが、次は修正して臨んでいただけるのではないかと思います。
青野 ニコニコ生放送をご覧になった全国の皆さま、解説会場に足を運んでくださった皆さまに御礼を申し上げます。今日、コンピュータにプロ棋士が勝つのは容易ではないレベルで、注目していたのですが、今回は山崎叡王のあまりいいところのない将棋になりました。我々はこの電王戦を通じて、人間の持つ大局観、創造力がいかに素晴らしいものか宣伝しながら将棋を広めていきたいという思いがあります。第2局は勝敗を度外視して、プロ棋士の素晴らしさを見せてほしい。両者の健闘を期待して、第2局に注目していきたいと思っています。
山崎 選びたくなかった戦型で、ひとつ違うと経験が生きない形でした。飛車を打つ(△2五飛)か戦いを収める(△4四歩)か、という重要な局面で、第一感は後者でしたが、迷っているうちに「強い手で戦わなければ」という考えになってしまい、人間の得意分野である大局観が生かせませんでした。PONANZAが強いという意識、弱気ではダメだという意識があり、自分の判断を信じることができなかった。それが敗因になったと思います。
(記者会見のあとは、3日間夕食会会場になった食事処に移動。電王戦で中尊寺を訪れた棋士が色紙にサインをしてお店にプレゼント)
本日はご観戦ありがとうございました。第2局をお楽しみに。
(書き起こし・文、写真・吟)
感想戦
終局直後
―― 本日の対局についてお願いします。
山本 2日間を通じて感想というか、正座が大変でした。山崎さんは正座がまったく乱れずに凄いなと。
―― 山崎さんは本日の対局について。
山崎 なかなか的を絞りきれなかったので、1番確率的になりそうな形をやっていったのですが。本局は 想定から外れてしまって、やってくるのは分かっていたのですが、あまりこういった展開にはしたくなかった です。本局は技を決められてしまいました。無難に指すかどうか、迷いながら指して、時間を使って無難に指しても ダメだと思って攻めましたが、うまく切り返されてしまって。分からなかった局面があって、でも分からなかったという のが実力ですから。
―― 第2局の抱負をお願いします。
山崎 本局は正直、(作戦を)絞るのが難しいかなと。次は対策を広く深くやって、スムーズに指せるようでないと 、いい将棋をお見せできないと思っています。
(吟)













