2017年5月20日 (土)

姫路城(3)

姫路城は天守群を中心に櫓、門、土塀など建造物や、石垣、塀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭構造が高く評価されています。

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【瓦】
姫路城の瓦は、平瓦と丸瓦を交互に組み合わせた本瓦葺で、継ぎ目には屋根目地漆喰が一面に施されて、甍(いらか)の美を表現しています。歴代城主の修理の歴史を物語るがごとく、鬼瓦、軒丸瓦などに多様な城主の家紋などが残っています。

菱の門

【門】
姫路城には、菱の門、「いろは……る」の門、「水の一……六」の門、備前門が現存しており、その様式は実にさまざまです。防備面から頑丈さを重視した柵門や木戸、塀重門、冠木(かぶき)門、高麗門、櫓門、長屋門、埋(うずみ)門など、安土桃山時代の様式を残す門が21門残っています。

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【狭間】
狭間とは、天守や櫓、土塀の壁面に開けられた矢や鉄砲を放つための穴のことで、城を防備するための重要な仕掛けでした。一般的には丸形、三角形、正方形(鉄砲用)、縦長方形(弓・矢用)の4種類。現存する狭間の数は997か所。

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【窓】
天守の窓は敵の侵入や矢玉を防ぐため、太い格子がはめられた幅半間の格子になっています。乾・西小天守には、黒漆塗り、金箔塗り、金箔金具で飾られた装飾性の高い火灯窓(かとうまど)があります。この窓は本来は、禅宗寺院の仏殿など寺院建築に用いられた高貴な建築物の象徴として使われました。

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【塀】
姫路城には、重要文化財に指定された32の土塀が残っています。当時は、木造の骨組みを持つ土塀が主流でしたが、姫路城ではあらかじめ一定の大きさに作られた粘土の塊を粘土で接着しながら積み上げ、屋根部分のみ木造で組み立てられています。外側は白漆喰で美しい仕上がりになっています。


(夏芽)