2017年5月20日 (土)

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(終局直後の様子)

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◆佐藤天彦叡王へのインタビュー

── 準備について
佐藤 サポート棋士の永瀬さんにたくさん対局をやってもらって、それから自分で実戦や研究をしました。

── 勝算について
佐藤 相当勝つのは厳しいかなと思っていました。

── 現役名人として臨んだことについて
佐藤 現状のPONANZAの力を考えると、大変厳しい戦いになるとは思っていました。ただ、名人として多くのファンの期待に応えられなかったのは残念です。

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◆PONANZA開発者・山本一成さんへのインタビュー

── 本局を振り返って
山本 PONANZAの認識では、穴熊の金を角と交換したあたりから評価値が上がっていきました。

── 勝算について
山本 言いにくいことなんですけど……でもレーティングの概念から予想するに、かなり勝てるのではないかなと。

── 名人に勝った感想
山本 私だけではなく、ほかのすべてのコンピュータ将棋関係者の願いでした。多くの先人の知恵の総合としてPONANZAができているので、さまざまなものに感謝したいと思います。

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(インタビューに答える山本一成さん)

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(書き起こし:虹記者/撮影:夏芽)

Denou201705200101_94第2期電王戦二番勝負第2局は19時30分、94手でPONANZAの勝ちとなりました。消費時間は▲佐藤叡王4時間55分、△PONANZA2時間47分(持ち時間各5時間、チェスクロック使用)。
二番勝負はPONANZAの連勝で幕を下ろしました。


(虹)

前記事の△6七飛成以下、▲7八角△6三竜▲9一角成△8六歩▲同金と進みました。elmoの評価値は1800点を超える数値でPONANZAに傾いています。控室の斎藤慎太郎七段は「先手の逆転手段がないと判断したら、もう入玉を狙っていくしかないと思います」と話しおり、佐藤叡王にとって現状はかなり厳しい局面のようです。

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(夏芽)