2017年5月20日 (土)

姫路城(1)

姫路城は、慶長年間に建てられ、日本独自の城郭建築の技術が最高潮に達した時期の最も完成された城と言われています。1951年には国宝に指定、1993年には日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
白漆喰で塗り込められた優美な姿から別名「白鷺城」とも呼ばれており、2009年から約5年半、およそ50年ぶりとなる改修を終え、一層白く、美しく生まれ変わりました。

姫路城

姫路城は大天守と3つの小天守が渡櫓で結ばれた連立式天守閣が完全な姿で残されており、城内の数ある建造物のうち、8棟が国宝に、74棟が国の重要文化財に指定されています。天守閣を中心に、内曲輪、中曲輪、外曲輪が螺旋状の堀で区分され、本格的な螺旋式縄張りを構成しています。外掘に囲まれた城下町は合計233ヘクタールの広さを誇ります。

姫路城

城郭建築では外観の屋根の数を「重」、内部の階段を「階」で表します。大天守は外から眺めると5階建てに見えますが、内部の造りは地上6階・地下1階の7階構成になっています。

姫路城

  • 所有者:文部科学省(文化庁)
  • 管理団体:姫路市
  • 文化財建造物数:国宝8棟、重要文化財74棟
  • 大天守の高さ:海抜91.9メートル
  • 大天守の重さ:5,700トン(推定)
  • 櫓の数:27棟
  • 帯の櫓石垣の高さ:23.32メートル
  • 門の数:21棟
  • 狭間の数:997
  • 井戸の数:11か所

(夏芽)