第4局の興奮から冷めやらぬ中、翌日の25日は9時からファンとの交流イベントが開催されました。まず始めに写真撮影会が行われ、多くのファンが棋士との交流を楽しみました。9時30分から昼頃までは、屋敷伸之九段、佐藤紳哉七段、高浜愛子女流2級による指導対局、トークショーが行われ、そのほかにも大竹竹風駒の展示、駒彫の実演など、多くのイベントで盛り上がりました。
]]>以上で第4局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。第5局は12月4・5日(月・火)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。お楽しみに。
]]>インタビューが終わったあと、両対局者が大盤解説場に移動。大勢のファンの前で一局を振り返りました。
羽生 序盤から激しい展開になって、角交換からどうなるか、先の見えない展開でした。最後まで際どいと思いました。
渡辺 終盤で角を取った手が甘かったかもしれません。調べないとわかりませんが、もっといい手があったかもしれません。飛車角を取る間に寄せられてしまいましたが、そこで代わる手があったかというところです。
]]>【羽生棋聖のインタビュー】
――総括をお願いいたします。
羽生 序盤からずっと微妙な形勢が続いていたような気がしていました。
似たような将棋を昔、指したことがあるんですけど、この形は初めてだったので、
手探りで指していました。
――封じ手の局面のあたりはいかがでしたか。
羽生 かなり漠然とした局面なので、先の展開がずっと見えないような。ただ、こちらはゆっくりできないので攻めていったんですけど、ちょっと細いかなと思いながら指してました。
――控室では△3四角と打ったあたりから徐々にペースなったのではないかといわれていました。
羽生 ▲7七歩を打たれたあたりの局面は自信がなかったですが、難しいとは思いますが、はっきりしない展開だったと思います。
――勝ちを意識されたのは。
羽生 最後の最後ですね。
――永世竜王および永世七冠に王手という形になりましたけど。
羽生 全力で指すことに変わりはないですし、いいコンディションで臨みたいと思います。
【渡辺竜王のインタビュー】
――この一局振り返っていかがですか。
渡辺 あまり例がない将棋だったので序盤は難しかったですね。
――封じ手の▲2四歩を突かれたあたり、強気に見えたと控室ではいわれていました。
渡辺 代案が分からなかったので様子を見たというか、どう指されても大変だと思いました。
――1勝3敗でカド番になりましたが、第5局に向けてどのように臨まれますか。
渡辺 粘り強く指せるよう、頑張りたいと思います。
]]>渡辺明竜王に羽生善治棋聖が挑戦する第30期竜王戦七番勝負第4局は18時50分、104手で羽生棋聖の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺7時間59分、△羽生7時間50分。
この結果、七番勝負は羽生棋聖から見て3勝1敗となり、竜王復位にあと1勝としました。渡辺竜王はカド番です。
第5局は12月4・5日に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われます。
(銀杏)
18時頃の局面。残り時間は渡辺竜王が16分、羽生棋聖が28分。
羽生棋聖が優位を拡大し、先手玉に挟撃態勢を築きました。終局近しの雰囲気です。
]]>17時50分頃、最後の大盤解説を締めくくるのは屋敷九段、佐藤紳七段、高浜女流2級のチーム。最終盤を検討していました。
]]>図は7七の地点で清算したあと、△7六歩と金取りに打った局面。先手玉は薄まり、攻めが続きそうな情勢。後手よしになったと見られています。
]]>