« 感想戦終了 | メイン | 「宮田五段の寄せ」への羽生見解 »

2008年11月27日 (木)

山崎七段の見た第4局

20081127_126 すごい将棋でした。将棋は奥が深いと改めて感じさせられました。
竜をタダで取らせて、それで難しいというのは驚きでしたし、寄せてみろの△8九飛(図)もすごかったですね。感想戦で時間をかけて検討されましたが、図から▲4七飛と引いていれば寄せがあったようです。手順は長いのですが図から▲4七飛△2八玉▲3八金△1九玉▲1七飛△1八香▲2八金打△9九飛成▲9八桂△2六桂▲2七飛△3八桂成▲同銀△3九金▲5九歩△同龍▲4九桂(参考1図)。
20081127_143

▲5九歩△同龍を入れないで▲4九桂は合駒がなくなり△9八竜▲同玉△9六香で危険。参考1図で先手は歩切れなので△2四香と打ちたいのですが桂が利いています。すべての配置がピッタリにできているんです。参考1図から△同龍▲同銀△1七桂に▲3八飛(参考2図)と打って一手一手です。
20081127san2

しかし▲4七飛は読み切らないと入玉されてしまうので実に指しにくい順でした。
羽生先生に明快な勝ちがあったわけではなく、ずっとギリギリの勝負だったので逆転とは言いにくいですね。


<20081128yama(感想戦を見つめる山崎七段)

竜王戦将棋道場

  • 携帯で竜王戦!
    携帯でも快適に竜王戦生中継が見られます。 20万人と通信対局できる携帯アプリも提供!

カテゴリー

YOL

  • YOL