以上で第57期王位戦の中継を終わります。ご観戦ありがとうございました。
]]>感想戦の前に大盤解説会に移動。「ポイントの局面は」と松尾八段が質問すると、木村八段は「せっかくだから」と封じ手のあたりから振り返りを始め、最終盤まで検討しました。
]]> (6連覇を達成した羽生王位)
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
羽生「序盤から激しい将棋でした。歩得が生きればと思ったのですが、いろいろと手を作られてわかりませんでした」
―― 封じ手のあたりはどうでしょうか。
羽生「▲5五角(41手目)も怖い手なのですが、角を出られないようでは面白くないと思って指しました」
―― その後はどうでしょうか。
羽生「▲4四歩(63手目)は指しすぎだったかもしれません」
―― シリーズを振り返ってください。
羽生「ずっとシーソーゲームのような展開で大変なシリーズでした」
(木村八段はタイトルに手が届かなかった)
―― 本局を振り返っていかがでしたか。
木村「積極的にいこうと思いましたが、指しすぎになったかもしれません。ちょっと無理気味な順が続いて、自信が持てなくなりました。▲5六飛(45手目)と引かれて焦らされる展開になりました」
最後に「シリーズ全体の感想」について質問がありましたが、木村八段から声は出ませんでした。
第57期王位戦七番勝負第7局▲羽生善治王位-△木村一基八段戦は18時45分、93手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生7時間42分、△木村7時間59分。
この結果、羽生王位が4勝3敗で防衛し、王位6連覇を果たしました。王位獲得は通算18期。タイトル獲得は計96期となりました。
木村八段は△1八飛(図)と打ち、残り9分になりました。羽生王位は残り44分。図から▲4三角成△4五玉▲3二桂成に(1)△5四金が検討されています。ちなみに(2)△3八飛成は▲6五馬(参考図)が王手竜取り。ただ、▲6五馬に△4四香と耐える手はあるかもしれません。
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