第46期決勝三番勝負第1局 Feed

2015年9月29日 (火)

第2局は10月14日(水)

第46期新人王戦決勝三番勝負は、大橋三段が先勝しました。続く第2局は10月14日(水)、大阪府大阪市「関西将棋会館」で行われます。

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(第1局の棋譜)

以上で決勝三番勝負第1局の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

(夏芽)

感想戦

感想戦は15時10分頃まで行われました。

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(夏芽)

終局直後

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(終局直後の様子)

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(先勝した大橋貴洸三段は新人王まであと1勝)

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(菅井竜也六段は第2局以降で巻き返しを図る)

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(夏芽)

大橋三段が先勝

第46期新人王戦決勝三番勝負第1局は、14時44分、86手で大橋三段の勝ちとなりました。消費時間は▲菅井六段1時間18分、△大橋三段1時間54分。

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(夏芽)

大橋三段勝勢

時刻は14時30分を回り、78手目△3八金まで進みました。大橋三段がさらにリードを広げています。

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(継ぎ盤で検討を続ける脇八段と隣で見守る長谷川優貴女流二段)

(夏芽)

後手有利

時刻は14時を回り、69手目▲2八同金まで進みました。大橋三段が緩急自在の指し回しを見せ、穴熊の銀を1枚剝がすことに成功。Twitter解説の宮田敦史六段、控室ともに「後手有利」との見解です。菅井六段はここから勝負形に持ち込めるでしょうか。

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(夏芽)

タブレット中継

本局はタブレット端末を利用した自動棋譜更新システムを使用して中継しております。消費時間が1手ごとに更新されるため、臨場感のある中継をお楽しみ頂けます。

なお、使用しているタブレットは富士通製「ARROWS Tab F-03G」で、最高クラスの高精細画面と、わずか400g弱の軽さが特徴です。長時間の将棋中継に耐えうる頑丈さと電池持ちの良さを兼ね備えた信頼できる確かな逸品となっています。

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(本局で使用しているタブレット端末)

(夏芽)

猛攻を受け止める

時刻は13時30分を回り、62手目△3五歩まで進みました。再開直後、大橋三段は角金交換に踏み切り、先手の3筋の猛攻を受け止めました。この手を境に棋士室では「後手(居飛車)持ち」の声が強くなっています。

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(夏芽)

過去の新人王戦決勝

これまでの新人王戦で、奨励会員3名、アマチュア1名が決勝戦に進出しています(以下、本文中の段位はすべて対局当時のもの)。

【第23期(1992年)新人王戦決勝】 佐藤秀司四段○○-石飛英二三段

石飛英二三段は大阪府出身の田中魁秀九段門下(1994年退会)。1回戦から順に杉本昌隆四段、西川慶二六段、井上慶太六段に勝つと、のちの名人となる佐藤康光六段、森内俊之六段という優勝候補を連破し、初めて奨励会員として決勝進出を果たしました。この期の優勝は佐藤秀司四段。敗れはしたものの、石飛三段の快進撃は大きな注目を集めました。

【第39期(2008年)新人王戦決勝】 佐藤天彦四段○○-星野良生三段

2人目の決勝進出者は第39期で勝ち上がった星野良生三段。三番勝負の相手は佐藤天彦四段でした。星野三段は第1局、第2局と意欲的な作戦でペースをつかむも結果は惜敗。のちに星野三段は「超速▲3七銀戦法」で升田幸三賞を受賞(2010年)し、2014年4月に四段プロデビュー。現在は関西に籍を移し、活躍の場を広げています。

星野良生四段
(星野良生四段)

【第41期(2010年)新人王戦決勝】 阿部健治郎四段○●○-加來博洋アマ

加來博洋アマは、大橋三段と同じ所司和晴七段門下の元奨励会三段(2008年退会)。型破りの力強い指し回しが持ち味で、新人王経験者である村山慈明五段、永瀬拓矢四段(のちに第43期で優勝)、佐藤天彦五段という手強い相手を撃ち破って決勝進出を果たしました。新人王戦史上初となるプロアマ三番勝負は阿部健治郎四段が制勝。

加來博洋アマ
(中継ブログより転載。第41期新人王戦第2局の模様)

【第44期(2013年)新人王戦決勝】  都成竜馬三段●○○-藤森哲也四段

そしてまだ記憶に新しい第44期決勝戦。都成竜馬三段(谷川浩司九段門下)が藤森哲也四段を2勝1敗で破り、長い新人王戦の歴史で初となる奨励会員での優勝という快挙を成し遂げました。この都成三段の優勝を機に、日本将棋連盟は「新人王戦で奨励会三段が優勝した場合、進行中の三段リーグ終了時に次点がつく」という規定を定めています。

都成竜馬三段
(中継ブログより転載。優勝を決めた都成竜馬三段)

現在三段リーグで次点1回を獲得している大橋三段は、優勝すれば(現行の三段リーグ終了後に)プリークラス編入の資格を得ることになります。

(夏芽)

対局再開

13時になり、対局が再開しました。ここからは休みなく、終局まで指し続けます。

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(手番の大橋三段は12時30分の時点で席に戻っていた)

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(菅井六段は12時57分に対局室へ戻った)

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(記録係の「時間になりました」を聞いて大橋三段がすぐに△3五同角を着手)

(夏芽)