第45期決勝三番勝負第3局 Feed

2014年10月24日 (金)

ご観戦ありがとうございました

Dsc_0257 阿部光瑠四段の優勝で第45期の新人王戦は幕を閉じた。第46期新人王戦もお楽しみに。ご観戦ありがとうございました。

(吟)

感想戦

Dsc_0254(10代最後の日に新人王獲得という大仕事を成し遂げた阿部四段)

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Dsc_0266(立会人の北浜八段をまじえて感想戦)

Dsc_0275(感想戦でも笑顔がこぼれる)

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(感想戦は18時18分に終了した)

(吟)

終局直後

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Dsc_0214(笑顔でインタビューに答える阿部四段)

―― 阿部さん新人王獲得おめでとうございます。いまのお気持ちをお願いします。

阿部 素直に嬉しいです。

―― 第1局の黒星から始まって、第2局・第3局と連勝でした。シリーズ全体を
振り返るといかがですか。

阿部 苦しい将棋が多かったので運がよかったです。

―― 第2局が終わってから本局を迎えるまで何か考えたことはありますか。

阿部 いろいろと考えてはいたのですが、やるしかないので、特にそこまで考えて
いなかったです。

―― 本局はいかがでしたか。

阿部 苦しかったです。

―― どの辺りで指せそうだと?

阿部 △7六同角(62手目)▲8四角に△7三銀と上がられたところは難しくなったかなと。それまでは
ダメだと思っていました。

―― 最終的にどの辺りでいけそうだと感じましたか。

阿部 ▲5九銀(75手目)に△7七歩なら▲5八金でなんとかなるんじゃないかと思いました。

―― 新人王を獲得しました。今後の目標を。

阿部 コツコツ頑張っていくだけです。

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―― 残念でしたが本局はどうでしたか。

佐々木 前回が積極的に行けなかったので、今回は攻める展開を目指していました。

―― 何か誤算はありましたか。

佐々木 ずっと難しく勝負どころで間違えたのが実力不足ですかね。

―― 先勝して2局目で追いつかれ、本局でこういった結果になってしまいました。
振り返ってみていかがですか。

佐々木 三番勝負を勝ちきれなかったのは実力なので仕方がないですね。ただ新人王戦に向けて勉強しましたし、自分の将棋を振り返るいい機会になったのかなと思います。こういった大舞台に向けて気持ちを入れて過ごせたと思います。

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(吟)

阿部四段が新人王に

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▲7四桂(図)を見て佐々木五段が投了。△5二玉は▲6一銀以下、△7二玉は▲8二金以下、金銀で押さえていけば後手玉は詰み。阿部四段が三番勝負を2-1で制し、新人王の座に輝いた。
(文)

阿部四段勝勢

__kifu_for_windows_pro_v6_62_1__t_5△6九成桂と入った局面。先手の▲8二竜が厳しく手が伸びないといわれている。
北浜八段も「はっきりしましたね」と話す。控室の継ぎ盤の手が止まっている。

■Twitter解説■
大平武洋五段>次の▲8二竜がかなり厳しく、合駒がないと▲7三角で詰む可能性もあります。後手はここが正念場です。(先手やや有利)

Dsc_0094(第45期新人王へ向けて突き進んでいる阿部四段)

(吟)

16時30分頃の控室

Dsc_0184(北浜八段の前に座った青野照市九段)

Dsc_0188(田村康介七段。田村七段は第34期新人王)

(吟)

終盤の対局室

20141024_155356(阿部四段は上着を脇息に掛けワイシャツ姿。佐々木五段は上着を着たまま体を大きく前後に揺らしている)

20141024_155457(下が先手の阿部四段。阿部四段は明日が二十歳の誕生日。10代の最後に新人王に輝けるか)

(吟)

囲碁部

Dsc_0173(本日は日本将棋連盟の囲碁部の例会が行われている。今日は謝 依旻(シェイ イミン)女流名人・女流棋聖をゲストに迎えている)

Dsc_0170(指導対局を受ける佐藤義則八段と鈴木大介八段)

Dsc_0182(中原誠十六世名人も対局中)

Dsc_0150(飯野健二七段、飯野愛女流1級の親子(師弟)対決も)

Dsc_0156(加藤桃子女王も対局中)

(吟)

銀の押し売り

__kifu_for_windows_pro_v6_62_1__t_4図は8二にいた銀を△7三銀と押し売りした局面。▲同角成に△6六桂と打つのだろう。
「いきなり終盤になっちゃいましたね。両者とも自信があるのでしょう。普通は自信がないほうが穏やかな流れにするのでしょうが。両者とも強気ということは危険な兆候で、早い終局も考えられます」と北浜八段。

Dsc_0160(控室を訪れた遠山雄亮五段)

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Dsc_0164(図から▲7三同角成△6六桂▲4九玉△6九飛▲5九桂△7八桂成の変化を調べる。手前が遠山五段、奥が北浜八段の手)

(吟)


敵陣に飛車を打ち込む

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図は▲7一飛と後手陣に阿部四段が飛車を打った局面。控室では△6二銀▲9一飛成△7九と▲同金△8七角成▲8九香△7八歩▲8七香△7九歩成が調べられ、こう進めば後手がよさそうとの評判だ。

■Twitter解説■
大平武洋五段>先手待望の攻め合いの展開です。ここで△8八とか△7九とを考えてみたいところで、△6二銀は堅いですが、▲7三飛成と取らせたい感じです。(後手有利)

本譜の▲7一飛に△8二銀が着手されると「そっちですか」と声があがった。

Dsc_0126(後手の佐々木五段も名を連ねる石田門扇子)

(吟)