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2018年10月

2018年10月17日 (水)

井上一門

出口三段は井上慶太九段門下。井上九段門下の棋士は、稲葉陽八段、菅井竜也七段、船江恒平六段と精鋭ぞろいです。奨励会員には、今期三段リーグ順位1位の桝田悠介三段、横山友紀三段、15歳で三段に昇段した上野裕寿三段などが名を連ねます。
そんな井上九段一門が過去に優勝した棋戦のデータを調べると、ある共通点が見つかりました。

井上慶太九段 16回新人王戦優勝(●○○)
菅井竜也七段 第46回新人王戦優勝(●○○)
船江恒平六段 第1回加古川青流戦優勝(●○○)

また、過去に奨励会に在籍した稲葉聡さん(稲葉陽八段の兄)も、第5回加古川青流戦で、2勝1敗(●○○)で、アマチュアでは初となるプロ公式戦優勝を果たしました。

出口三段も1局目は健闘惜しくも敗戦。この前例にならえるでしょうか。

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(武蔵)

対局再開

12時40分、対局が再開しました。
Img_2685(12時30分頃には、両者が着座していた)
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Img_2705(記録係が対局再開の旨を告げてからしばらくして、藤井聡七段は席を外した)

(武蔵)

昼食休憩時の対局室

Img_2670_2(無人の対局室)
Img_2671(昼食休憩時の局面)

Img_2674(12時15分頃、出口三段が戻ってきた。着座してすぐ盤面に視線を落とす)

Img_2678(指を上下に振り、読みを進めていた)

(武蔵)

昼食メニュー

Img_2659(藤井聡七段が注文したやまがそばの御弁当)

Img_2666(出口三段が注文したイレブンのサービスランチ、豚ロース肉の生姜焼き)

(武蔵)

昼食休憩

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12時、この局面で藤井聡七段が22分考えて、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲藤井1時間17分、△出口17分。昼食の注文は藤井七段はやまがそばの御弁当、出口三段がイレブンの豚ロース肉の生姜焼き(サービスランチ)。対局再開は12時40分です。

(武蔵)

先手持ちの変化

Kyoku
11時50分頃、藤井聡七段が手を止めています。
現局面で糸谷八段は、「▲4三歩△5二玉▲2三銀成が第一感です。△2三同金▲同角成△3八銀には▲4一馬(変化A図)が入りますので」と、コメントしています。

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藤井聡七段、長考に沈む

56_211時20分頃の局面です。控室では脇謙二八段と糸谷八段が検討を進めています。現局面から、▲2三銀成の変化が継ぎ盤で深く検討されており、以下△同金▲4五角△5六銀打▲8一角成△5七角成▲6九玉△4八歩成▲同金△同馬▲7九玉に△4七馬(変化A図)で、「2九の飛車の逃げ方が難しいです。こう進めば後手よしですね」と糸谷立会人が話しています。
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Img_2653(控室の脇八段と観戦記を執筆する田中幸道指導棋士五段)

(武蔵)

出口若武三段

出口若武(でぐち わかむ)三段は第46期から4期連続で新人王戦に参加。前期は2回戦で斎藤慎太郎六段(現七段)に敗れました。
今期は、冨田誠也三段、澤田真吾六段、井出隼平四段、甲斐日向三段、梶浦宏孝四段を破って、自身初となる決勝進出を果たしました(肩書は当時のもの)。
将棋は「切れ味鋭い天才型」と称され、読みの速さは他の棋士や奨励会員からも一目置かれています。
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(武蔵)

藤井聡太七段

藤井聡太(ふじい そうた)七段は今期が2期目の新人王戦参加。前期は準々決勝で佐々木大地四段に敗れました。
今期は古森悠太四段、八代弥六段、近藤誠也五段、青嶋未来五段を破って、決勝三番勝負に進出を決めました。
詰将棋に裏づけされた終盤力を生かした切れ味鋭い攻めが持ち味です。
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(武蔵)



ある日の棋士室

関西所属の棋士や奨励会員は、対局や仕事で関西将棋会館によく来訪します。
3階「棋士室」は、そんな棋士たちの修行や休息の場として利用されている一室です。

本記事では、両対局者それぞれの棋士室でのワンシーンをご紹介致します。

Img_1387a (藤井聡七段と、師匠である杉本昌隆七段の検討風景。要所を越えたのか、ともに笑顔も)

Img_4369a (研究会中の出口三段。感想戦に入ると口頭で符号を並べるが、手順が長すぎて常人には追えない)

Img_1281a (夏季某日の対局後、棋士室にふらりと。同門の姉弟子にあたる室田伊緒女流二段と歓談中)

Img_5200a (今月12日、千田翔太六段との突発練習将棋。感想戦では持参したパソコンも活用していた)

(虹)