第5期三番勝負

2015年10月24日 (土)

増田四段の攻め、稲葉アマの受け

時刻は14時20分を回り、63手目▲1三歩成まで進みました。馬を活用して、先手の攻め駒を一掃しようとする稲葉アマに対し、増田四段が細い攻めをどこまで繋げられるかに注目です。

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(増田四段は1筋の端から攻めを繋ぐ)

(夏芽)

現地大盤解説会(2)

大盤解説会場は、井上慶太九段と村田智穂女流二段にバトンタッチしています。

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(稲葉アマの奨励会時代の師匠・井上慶太九段)

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(村田智穂女流二段は加古川市の隣、兵庫県高砂市の出身)

(夏芽)

稲葉アマが仕掛ける

対局開始50分が経過。先に仕掛けたのは後手の稲葉アマ。先手の桂頭を狙って△3五歩▲同歩△2四銀(第1図)と動きました。

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それに対し、増田四段も負けじと▲4五歩と反発しました。以下△3五銀▲4四歩△同銀▲1五歩△5九角(第2図)で、激しい攻め合いに突入しています。

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(後手番で先攻した稲葉聡アマ)

(夏芽)

現地大盤解説会(1)

こちら4階の「大会議室」では、13時から大盤解説会が始まっています。

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(関西の棋士たちが順番に解説を担当している)

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(第1期加古川青流戦優勝者の船江恒平五段は加古川市の出身)

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(その決勝戦の相手だった宮本広志四段。当時はまだ三段だった)

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(開始30分で、すでに8割以上の席が埋まっている)

(夏芽)

両対局者のこれまでの歩み

トーナメント表

増田四段成績

稲葉アマ成績

(夏芽)

角換わり腰掛け銀

対局開始15分が経過。戦型は角換わり腰掛け銀になりました。

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(対局開始前、振り駒を担当したのは岡田康裕加古川市長)

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(振り駒の結果、歩が4枚で、増田四段の先手となった)

(夏芽)

三番勝負第1局開始

13時になり、決勝三番勝負の第1局が始まりました。振り駒の結果、先手は増田四段です。

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◆増田 康宏(ますだ やすひろ)四段◆

  • 1997年11月4日生まれ(17歳)
  • 東京都昭島市出身
  • 森下卓九段門下
  • 2008年、6級で奨励会入会
  • 2014年、四段(プロ入り)
  • 棋士番号297

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◆稲葉 聡(いなば さとし)アマ◆

  • 1985年10月14日生まれ(30歳)
  • 兵庫県西宮市出身
  • 1999年、奨励会入会(井上慶太九段門下、3級で退会)
  • 2011年、第24回アマチュア竜王戦全国大会優勝
  • 2015年、第38期朝日アマ将棋名人戦全国大会優勝

(夏芽)

揮毫

検分に続き、色紙、衝立への揮毫が行われました。

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(自分の名前の練習中)

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(稲葉アマの字は、やや小さめ)

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(揮毫した衝立。最後に加古川市長の名前を入れて完成です)

このあと昼食休憩をはさんで、13時から三番勝負第1局の開始です。

(夏芽)

検分

10時40分、記念撮影を終えた両対局者は、対局室に移動して検分を行いました。

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(立会人の脇謙二八段と記録係の箭子涼太初段)

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(検分は特に問題なく、わずか数分で終了しました)

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(使用する駒は、昨年と同じ「静山師作、菱湖書」)

(夏芽)

記念撮影

10時30分、両対局者が加古川市立青少年女性センターに到着し、まず4階の「大会議室」で記念撮影が行われました。

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(左から立会人の脇謙二八段、増田康宏四段、稲葉聡アマ、記録係の箭子涼太初段)

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(増田康宏四段)

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(稲葉聡アマ)

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◆増田康宏四段へのインタビュー◆

「初めての番勝負なので、しっかりと指したいと思います。稲葉さんのことはしっかりと研究してきました。東京に住んでいるのですが、加古川は初めてで、街が広くて過ごしやすいなという感じがしました。(棋戦優勝が初のチャンスになることを質問されて)初めての機会なので頑張りたいと思います」

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◆稲葉聡アマへのインタビュー◆

「このような大盤解説会場など盛大な舞台で将棋を指させていただきましてどうもありがとうございます。大会を盛り上げられるよう、また(地元ということで)昔将棋を教えていただいた方が来てくださるとのことですので頑張りたいと思います」

(書き起こし:飛龍記者/撮影:夏芽)