第3期三番勝負

2013年10月27日 (日)

第3局の棋譜

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以上をもちまして、第3期加古川青流戦決勝三番勝負の中継を終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

感想戦

Img_2224大盤解説会場から対局室に戻って、あらためて感想戦が行われた。

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(八雲)

大盤解説会場で感想戦・表彰式

Img_2026終局後はファンの前に移動して感想戦が行われた。

Img_2041終局直後は硬い表情だった佐々木四段も和やかな笑顔に。
「初めて指した形だったので、駒組みがぎこちなかったです。時間も使いましたし」

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千田四段。
「△8五銀(80手目)が見えてなくて。そこで悪くなりましたかね」

Img_2084続いて表彰式へ。

Img_2206最後に抽選会で、両対局者の揮毫色紙がプレゼントされた。

(八雲)

終局直後(第3局)

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Img_2003優勝した佐々木勇気四段。
「三番勝負の流れはちょっと悪かったんですが、勝つことができて良かったです。この将棋も最後まで油断せずに指せました。優勝した実感はまだわかないです」

Img_2013_2準優勝の千田翔太四段。
「途中でミスが出てからは、こういう展開なので仕方がない部分もありました。佐々木四段は、なかなか秒読みにならずに指されるので、こちらが先に秒を読まれる展開はつらかったですね」

(八雲)

第3期青流戦は2勝1敗で佐々木四段が優勝

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第3局を102手で制し、第3期加古川青流戦は2勝1敗で佐々木四段が優勝を決めた。終局は17時4分。消費時間はともに1時間。

(吟)

先手がつらい局面

80両者1分将棋となって迎えた図の局面。△8五銀を見た斎藤五段は「きっついな」。「▲9二歩と▲8三香を打たされたのが痛かったですね」と稲葉七段。控室は先手がつらい局面という見解で一致しています。

Img_1986外は日が傾いている。終局は日没後か。

(八雲)

千田四段1分将棋へ

62_216時20分過ぎの局面。ここで千田四段が持ち時間を使い切って1分将棋に入りました。佐々木四段も残り5分ほどになっています。
序盤は先手の評判がかんばしくありませんでしたが、ここにきて「好みがわかれる局面」(稲葉七段)、「難しい将棋になってきたよ」(井上九段)と、形勢不明の雰囲気になっています。

Img_1967室谷女流初段。

(八雲)

開戦

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15時59分、対局開始からおよそ1時間30分経過したところで、先手の千田四段から仕掛けました。直前に後手が△1二香として穴熊を目指した瞬間に動いた形です。先手が機敏にチャンスをとらえたのか、あるいは黙って穴熊を許すわけにはいかないと、無理をして動いたのか。いずれにしてもここから戦いは中盤戦に入ります。

Img_1941解説会は、今日の午後に現地に到着した室谷由紀女流初段(左)と谷川九段という貴重なツーショット。

(八雲)

先手が遅れている感じ

3315時20分頃の局面。

Img_1928大盤解説会は斎藤五段(左)と船江五段のコンビ。
「この形は、先手は▲2五歩と伸ばしているため、▲3七桂~▲2五桂の筋がない。その分だけ先手の駒組みが少し遅れている印象を受けるんです。少しだけ損をするイメージですね。もちろん、名人戦でも出た形ですし、先手が悪いというわけではないんですが」(船江五段)

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船江「第1局、第2局と千田さんが先に持ち時間を使い果たしましたが、持ち時間が少なくなってくると追い詰められたような気がするんですが、1分将棋になってしまうと開き直れるということもありますね。千田さんは、そういうつもりで時間を使い切っているのかもしれない」
斎藤「確かにそうかもしれませんね。1分将棋になってから、指し手がどんどん冴えてくる印象があります」

(八雲)

対局開始前の様子(第3局)

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Img_1900加古川市の樽本庄一市長による振り駒。

(八雲)