カテゴリ「第32期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2019年8月 5日 (月)

Dsc_5204 (感想戦で笑みを見せる木村九段)

Dsc_5231 (「形勢の悪い将棋でした」と振り返る永瀬叡王)

Dsc_5221 (チャンスらしいチャンスがなく表情が険しい)

Dsc_5240 (木村九段は形勢を悲観していたようだ)

Dsc_5216 (感想戦終了は21時55分)

 本日の中継は以上です。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。挑戦者決定三番勝負第1局は8月13日(火)に関西将棋会館で行われます。どうぞお楽しみに。

Dsc_5190 (主催者のインタビューが行われた)

Dsc_5170 (勝った木村九段)

――対局を振り返っていかがでしょうか?

木村 模様の取り方にずいぶんと苦労をしましたけど、丁寧に指すことにして、それがうまく結果に結びついたのかなと思います。

Dsc_5178 (敗れた永瀬叡王)

――永瀬叡王はいかがでしたか。

永瀬 勝負どころを作れなかったのが残念でした。

Dsc_5176(快勝も険しい表情で盤面を見つめる木村九段)

――挑戦者決定三番勝負に進出しました。抱負をお願いします。

木村 精一杯、頑張りたいと思います。

――相手は豊島名人ですが、その点に関しては?

木村 相手は充実していますので、自分の力が出せるようにしたいです。

第32期竜王戦挑戦者決定三番勝負は、豊島将之名人と木村一基九段の争いとなります。
三番勝負の日程と対局場は以下の通りです。

第1局 8月13日(火)関西将棋会館
第2局 8月23日(金)東京・将棋会館
第3局 9月5日(木)東京・将棋会館

20190805c_3

広瀬章人竜王への挑戦を目指す第32期竜王戦決勝トーナメント準決勝の▲木村一基九段-△永瀬拓矢叡王戦は、20時39分に87手で木村九段の勝ちとなりました。消費時間は▲木村4時間1分、△永瀬4時間30分。
木村九段は第21期(2008年度)以来、通算5回目となる挑戦者決定三番勝負進出です。豊島将之名人との三番勝負第1局は、8月13日に関西将棋会館で指されます。

20190805p永瀬叡王は▲4三角成に対して△4七成桂▲同玉△4五香(下の図)と先手玉に迫りました。先手玉が危なそうに見えますが、▲5八玉と引いて大丈夫そうです。以下△2八竜は▲6九玉で先手玉は詰みません。

20190805q実戦は図から▲5八玉に△4八香成と進んでいます。▲4八同玉は△4六竜の王手馬取りがやっかいでしょうか。ですが、△4八香成には▲6八玉で先手が残しているでしょうか。先手は勝勢に近いとはいえ、まだまだ緊張感のありすぎる局面が続いています。後手玉には依然として▲5二金△6三玉▲5三馬△7四玉▲6四馬右△8五玉▲7五馬△9五玉▲8六銀△9四玉▲8五馬の詰めろが掛かっています。

20190805o木村九段は▲4一銀△6二玉▲8二角成と予想された順で後手玉を追い詰めました。△6四歩と逃げ道を開けても▲4三角成と踏み込む手がありそうです。以下△2八竜の王手は▲6九玉で先手玉が詰みません。先手が勝勢といえる局面になったようです。

20190805n

19時30分過ぎ、局面が佳境を迎えています。図から▲4一銀△6二玉▲8二角成と迫れば、後手玉が▲7一銀△同金▲5二金の詰めろになります。「玉は包むように寄せよ」といった格言どおりの寄せが見られるのでしょうか。

20190805l19時10分ごろ、永瀬叡王の手がようやく動きました。△3三同銀は夕食休憩を挟む1時間8分の考慮でした。以下、▲3三同歩成△5二玉▲3二と△3七銀(下の図)と進んでいます。永瀬叡王は銀を打って香の利きを止めてチャンスをうかがいます。対して木村九段は駒得を生かして押し切れるのでしょうか。

20190805m

将棋会館の徒歩圏内に国立競技場があります。1年後にオリンピックを控えて、完成が間近に迫っています。

Dsc_5148_2 (着々と工事が進む国立競技場)

Dsc_5135(Cの文字はCゲートを意味するのだろうか)

Dsc_5139 (1年後のオリンピックはどんな盛り上がりになるのだろうか。楽しみに待ちたい)