カテゴリ「第32期竜王戦挑決第1局」の記事 Feed

2019年8月13日 (火)

Ryuou201908130101_26

上図は▲7七桂に△8七歩と角を捕獲したところ。以下、▲8五歩△8八歩成▲8四歩△7八と▲同銀△7二金打▲8五飛△8二銀▲8九飛打△9二角▲9六歩△3四歩と進みました。先手は▲飛△角金の交換でほぼ金損ですが、8筋突破を見せてどうかという展開です。Ryuou201908130101_38Toyoshima07(豊島名人は誘いに乗って駒得を果たす)

・今期ランキング戦は1組4位。1組在籍は6期連続6期目
・通算成績は49勝19敗(0.721)。ランキング戦優勝は6組(第21期)、5組(第22期)、3組(第25期)の3回
・決勝トーナメントを戦うのは2期連続8期目(第21、22、25、26、28、29、31、32期)Toyoshima06
今期の決勝トーナメントでは、藤井聡太七段(4組優勝)との一戦で自身の決勝トーナメントの連敗を5で止めると、渡辺明三冠(1組優勝)戦も制し、自身初の挑戦者決定三番勝負に進出しました。

・今期ランキング戦は1組3位。1組在籍は3期ぶり10期目
・通算成績は74勝40敗(0.649)。ランキング戦優勝は4組(第14期)、3組(第15期)、2組(第16期)、1組(第20期)の4回
・決勝トーナメントを戦うのは11期ぶり7期目(第14~16、18、20、21、32期)Kimura07
挑戦者決定三番勝負を戦うのは5期目。初めて決勝トーナメントに進出した第14期と、第18期以降で決勝トーナメントに進出した期には挑戦者決定三番勝負に勝ち上がっています。第18期の1回、七番勝負に登場しており、自身初のタイトル挑戦となりました。

対戦成績は木村九段5勝、豊島名人6勝で今年度は本局が4局目。豊島名人が持つ王位のタイトルに木村九段が挑戦しており、七番勝負を戦っています(豊島2勝、木村1勝)。竜王戦では過去に1局のみ、第29期の1組出場者決定戦5位決定戦の初戦という、1組残留を懸けた鬼勝負で対戦していました。豊島七段(当時)が制しています。Kimura06 (本局は先手の木村九段。勝てば対戦成績が追いつく)

Toyoshima05 (後手の豊島名人。対木村戦の勝ち越し数を増やせるか)

Ryuou201908130101_24図は10時40分頃の局面。戦型は相掛かりに進んでいます。この局面までの消費時間▲木村7分、△豊島2分ですが、木村九段は次の手に15分ほど考えています。

Kimura05 (序盤は木村九段が時間を使う展開か)

Toyoshima04(木村九段が下座に落ち着き、豊島名人が盤上に駒を散らす)

Ue05 (記録係による振り駒。結果はと金が3枚で、木村九段の先手になった)

Kimura04 (対局開始が告げられたあと、木村九段は初手を指すまでに間を置いた)

Ue06 (木村九段の初手▲2六歩に対し、豊島名人は△8四歩と応じた)

Ue03(両対局者を待つ対局室「御上段の間」)

Ue04

Kimura03(9時37分、対局室には木村九段が先に到着)

続いて9時41分に豊島名人が入室しました。Toyoshima03 (着座して懐中時計の鎖を巻く。観戦記担当は池田将之さん)

豊島名人の振り歩先で、振り駒の結果はと金が3枚。木村九段の先手に決まりました。

Kimura01 (先手は木村一基九段。初手▲2六歩)

Toyoshima01 (後手になった豊島将之名人。2手目△8四歩)

Ue01 (駒を並べる両者)

本局は以下のとおり、AbemaTVで動画放送されます。

日時:8月13日(火)9時50分~8月14日(水)1時0分
解説:島朗九段阿部健治郎七段戸辺誠七段
聞き手:本田小百合女流三段飯野愛女流初段Abema_2

【番組表】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/B3zcLneLK1P4xo
【将棋チャンネル(本局は上記の時間帯のみ放送)】
https://abema.tv/now-on-air/shogi

おはようございます。第32期竜王戦挑戦者決定三番勝負は木村一基九段(1組3位)と豊島将之名人(1組4位)の顔合わせに決まりました。関西将棋会館で行われる第1局を中継いたします。対局は8月13日(火)10時開始予定。持ち時間は各5時間。第1局につき、先後は振り駒で決定します。

棋譜・コメント入力は潤記者、ブログは飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

Asa1 (今朝の大阪は晴れ。気温は35度まで上がる模様)