カテゴリ「*第32期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2019年10月12日 (土)

Dsc_0305(苦しい展開を耐えての逆転勝ちか、豊島将之名人)

――本局の感想。

豊島 1日目で失敗したと思いました。▲2四桂(65手目)が空振りになって、そのあと、さえなかったかなと。途中で好転したと感じたのですが、最後はかなり危ないので詰まされても仕方ないかなと思いました。

――では、勝ちが見えたのは最後のほう。

豊島 そうですね。

――台風の中での対局だった。

豊島 でも集中して指せました。

――第2局に向けて。

豊島 一局一局がんばりたいと思います。

Dsc_0318(敗れた広瀬章人竜王。第2局は先手番で迎える)

――本局の感想。

広瀬 封じ手のあたりは、後手番としては主張のある展開にはできたと思います。ただ、そのあとの攻めで成果が上がらず、いつの間にか自信のない展開になってしまいました。

――第2局に向けて。

広瀬 シリーズは始まったばかりなので、次もがんばります。

Dsc_0332(感想戦の前に主催紙のインタビューがあった)

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両者一分将棋。先手玉が詰むかどうかの勝負になりました。控室では一手一手に「えっ?」「おお!」と声が上がっています。


Dsc_0289(佐藤康九段と中村太七段はモニターを凝視し、指し手を追う)

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豊島名人は図から時間を使って▲3五同角を着手。角を渡すのはかなり怖い順ですが、飛車の利きを通して勝ちにいった手です。広瀬竜王は▲同角に一瞬、下を向きました。豊島名人は残り7分、広瀬竜王は16分。


Dsc_0284(控室のモニター映像)

01_128_2124手目△7二桂は40分の長考で指されました。いまは図の局面で豊島名人が考えています。先手は左の押さえだった8四成桂が7筋に移動し、さらに金も加わって厚い壁になりました。形勢は先手がよくなったと見られています。ただ、先手も攻めだけ考えればいいわけではなく、自玉の安全度も考慮しなければいけません。考えることは多く、ここも長考になりそうです。

Dsc_9878(128手目の局面で、豊島名人の残り時間は1時間43分)

01_123123手目▲8四成桂から局面は動いていません。広瀬竜王が長考しています。控室では「後手の第一感がない」という言葉がたびたび聞かれます。中村太七段は「後手の選択肢はいくつか見えるのですが、どれもやりたくない手」といいます。実際、それらの手を継ぎ盤で試してみても、後手がうまくいかないようです。17時2分、広瀬竜王の残り時間は20分になりました。そのことを聞いた島九段は「え、もうそれだけなんですか」。

Dsc_0252_2 (伊藤女流三段は先手をもって検討中。形勢判断も先手持ちのようだ)

Dsc_0256_2 (継ぎ盤の後手側には中村太七段。検討では、中村七段が悩む場面のほうが多い)

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後手の駒が先手玉に迫り、先手も後手玉を挟撃しようとしています。そろそろ終盤戦に入りそうです。▲8三桂成で残り時間は▲豊島2時間8分、△広瀬1時間2分。


Dsc_9938(2日目朝の豊島名人)