カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2018年12月 5日 (水)

12時30分、羽生竜王の手番で昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生竜王5時間16分、△広瀬八段5時間29分。昼食は羽生竜王が能登前寿司、広瀬八段が能登牛カレーライス。能登前寿司のネタには冬の味覚、ナマコが使われています。対局は13時30分に再開されます。

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羽生竜王は▲7二金(69手目)と打ちました。あえて敵玉から遠いところに打つだけに意外性がありますが、△5一馬なら▲6三角成と角を成り込めるのが自慢です。後手がどう応じても先手は桂得が見込めるので、確実な攻めになりました。控室では渡辺明棋王、田中寅九段、千葉七段が検討していて、▲7二金に△5一馬▲6三角成以下、△5二銀打▲7三馬△同馬▲同金△6四角▲2三歩成△同歩▲2四歩△同歩▲9五角△9四飛▲2四飛△2三歩▲6四飛△同飛▲6二金(参考図)が一例です。

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千葉七段は「ポイントは△6四角で△5五角を狙われたときに先手がうまく切り返せるかどうかですが、参考図まで進めば先手の桂得が生きそうな気がします」と話します。現状は羽生竜王がリードを奪いつつあるようです。

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和倉温泉は1200年ほど前に噴出していたとされる歴史ある温泉。白鷺が沐浴する姿を見て、湯脈が発見されたと伝えられています。和倉の名は「涌く浦」にちなみ、加賀藩の藩主によって湯治場としての整備が進められました。現在では北陸でも有数の温泉地になっています。

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現地では9時30分から大盤解説会が始まっています。三枚堂六段が初手から振り返って解説しようとしたところで、羽生竜王が▲7一銀と指しました。三枚堂六段は上から打つ▲6三銀を解説していたようです。「どういう違いがあるんでしょう」と首をかしげていました。

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現地大盤解説会の模様は、YOMIURI ONLINE から動画でご覧いただけます。

10時過ぎ、対局室におやつが運ばれました。注文は2人とも大豆飴、ホットコーヒー。注文とは別に抹茶も一緒に出されました。大豆飴は能登七尾の名物。輪島塗りの漆器にのせられています。

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9時25分、控室に渡辺明棋王が来訪しました。渡辺明棋王は竜王11期、永世竜王の有資格者です。千葉七段と継ぎ盤を挟んで検討を始めます。「封じ手は意外でしたけど、広瀬さんはこれでバランスが取れていると見ているんでしょうね」と話していました。

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1日目の指し手再現が終わると、田中寅九段が封筒にはさみを入れて封じ手を読み上げました。広瀬八段の封じ手は飛車を浮く△8四飛。前日の予想にはまったく挙がっていなかった手でした。

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ニコニコ生放送

開始

 開場8時50分 開演9時

解説・聞き手

 深浦康市九段、安食総子女流初段

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AbemaTV

開始

 8時30分~

解説

 屋敷伸之九段、及川拓馬六段

聞き手

 竹部さゆり女流三段、香川愛生女流三段

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将棋プレミアム

開始

 8時45分~

解説・聞き手

 塚田泰明九段、内田晶(観戦記者)

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