カテゴリ「第31期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2018年11月 2日 (金)

永作芳也さんが控室を訪れました。永作さんは元プロ棋士。1979年に四段昇段、88年に五段で引退・退会。現在は行方市、神栖市など、茨城県内の4ヵ所で将棋教室を開いています。現役時代には羽生竜王と戦ったこともあり、その将棋を解説したのが中村修九段でした。2日前の前夜祭、3人は久しぶりに顔を合わせたそうです。

Dsc_0792 (永作さん)

Dsc_0780(控室にて)

2日目午後のおやつは、純米団子(みたらし2本、こし餡2本)とホットティーでした。羽生竜王、広瀬八段とも同じ注文です。

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Dsc_0862_2 (撮影用に用意したお団子は、本田女流三段と小高女流2級の手に)

14時前、小高佐季子女流2級が控室に訪れました。兄は本局の記録係の小高三段です。Photo_37(関係者に誘導され、継ぎ盤の前に座る)

Photo_38 (小高女流2級の反対側には飯塚七段と西尾六段が座る)Photo_40(3人で検討が進められる。受け身の広瀬八段側に苦労が多い展開のようだ)

Photo_31(先に戻ったのは広瀬八段。羽生竜王は5分前に戻ってきた)Photo_32

Photo_33 (悩ましそうな様子を見せた)

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Photo_35(駒損をものともしない猛攻を続ける羽生竜王)Photo_36(13時30分になり、対局が再開された)

12時30分、図の局面で広瀬八段が16分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生竜王6時間0分、△広瀬八段4時間52分(持ち時間は各8時間)。昼食の注文は羽生竜王が特製・幕の内弁当、広瀬八段が和牛ステーキ。両対局者のご飯は鹿嶋産こしひかりが使われています。対局再開は13時30分から。

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Photo_25(羽生竜王注文の特製・幕の内弁当)Photo_27

Photo_26(広瀬八段注文の和牛ステーキ)

12時10分、羽生竜王が角を切って猛攻を継続しました。73_3

第1図以下、△7三同金▲4六桂と進行。
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この桂が▲5四桂と▲3四桂を見て厳しいと見られています。先手は角損ですが、後手の7二桂、7三金がいまいち機能しておらず、飯塚七段は先手がよさそうと話しました。

11時20分、図の局面まで進みました。70_3

図は直前の▲2五竜に、4五銀を5四に引いたところ。羽生竜王が猛攻をかけ、広瀬八段が丁寧に受けに回る展開が続いています。先手は竜、後手は桂得と、双方に主張点があるようです。比較すると後手陣のほうが荒らされてはいますが、「広瀬さんはこれで耐えていると読んで指しているのでしょう」と中村修九段。まだ形勢に差はなく、互角の戦いと見られています。

Monita_2 (モニターに映る両対局者)

Photo(さらに奥参道を歩いていくと、ひと息つけるお店が)Photo_2(第3局の開催期間限定で、モナカフルーツタルトが販売されている。甘味のほか、鮎の塩焼き、せいろそばなども)Photo_3Photo_4 (左から二番目の方はバルセロナオリンピック、柔道男子71kg級金メダリストの古賀稔彦さん。たまたまこの日、鹿島神宮に訪れており、記念撮影に応じてくれた)