感想戦は23時20分に終わりました。本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。
挑戦者決定三番勝負は、松尾歩八段(1組優勝)-羽生善治三冠(1組2位)で行われます。竜王戦中継サイトでは中継いたしますので、ぜひお楽しみに。
感想戦は、読売新聞解説の及川六段、将棋プレミアム解説の近藤誠五段、深浦九段が見守るなかで行われています。和やかな雰囲気ですが、難解な変化が出てくると、両対局者の顔は険しくなっていました。
(勝った羽生三冠。終盤で一気に突き放し、稲葉八段に反撃するチャンスさえ与えなかった。挑戦者決定三番勝負進出は第27期以来のことで、松尾歩八段と対戦する)
羽生三冠、またまた俗手を放ちました。▲7三銀です。見えにくい手ですが、先手は大駒をどちらか手にできます。意表のB面攻めの連続から、羽生三冠がはっきりペースをつかんだようです。
苦しいと見られている稲葉八段、勝負手を出せるでしょうか。
]]>局面は終盤に入っています。△5四同歩と銀を取った手に対し、羽生三冠は▲8二金。
素朴な飛車取りですが、△9三飛なら▲8一金から▲4四桂で、後手を追い込もうとしています。▲8二金は、本局の命運を分ける手になりそうです。
羽生三冠は角取りを手抜き、▲4五銀とぶつけました。先手は駒損になりますが、右辺の銀桂がさばければ、後手玉に迫ることができます。形勢は不明です。
図は7四に歩を打ったところ。△7二飛の飛車交換もあるといわれていたところで、稲葉八段は大駒にプレッシャーをかける道を選びました。後手は△7三角や△8四歩▲同歩△同銀が狙い筋。依然として、じりじりと間合いをはかる応酬が続いています。
夕食休憩後の指し手は△5四金でした。▲4五歩や▲6四歩の攻めに備えた手です。羽生三冠の表情が険しくなりました。
]]>夕食休憩時の特別対局室の様子です。棋譜用紙を見れば、午後は小刻みに時間を使い合ったことがわかります。