以上で本局の中継を終了いたします。七番勝負もどうぞお楽しみに。
]]>渡辺明竜王と羽生二冠で争われる第30期竜王戦七番勝負は、下記の日程で行われます。
<第1局> 10月20・21日(金・土) 東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」
<第2局> 10月28・29日(土・日) 岩手県大船渡市「大船渡市民文化会館」
<第3局> 11月4・5日(土・日) 群馬県前橋市「臨江閣」
<第4局> 11月23・24日(木・金) 新潟県三条市「嵐渓荘」
<第5局> 12月4・5日(月・火) 鹿児島県指宿市「指宿白水館」
<第6局> 12月11・12日(月・火) 山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」
<第7局> 12月20・21日(水・木) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
]]>(終局直後の特別対局室。すでに両対局者で言葉を交わしていた)
(7期ぶりの七番勝負出場を決めた羽生二冠。永世竜王を懸けたシリーズに臨むことになる)
◆羽生二冠の談話
――激しい戦いが続いた将棋でしたけれども、どの辺りで優勢を意識されましたか。
羽生 最後までちょっと分からなかったですね。際どい攻防が続いて。最後、3六に角を成った局面(122手目)は勝ちなんじゃないかと思ったんですけど。本当に最後の最後ですね。
――永世七冠に挑戦するシリーズになりますけれども、どのような心持ちで臨まれますか。
羽生 竜王戦の七番勝負は久しぶりなので(7期ぶり)、気持ちを新たに臨みたいと思います。
――永世七冠はあまり意識されずに。
羽生 そうですね。まだこの将棋が終わったばかりなので、特にいまのところは。
――渡辺竜王との七番勝負は久しぶりということになります。
羽生 そうですね。前は2010年なので、間は空きました。大分、時間がたちましたので、なんといいますか、また違った面白さの出るシリーズになればいいのかなと思っています。
◆松尾八段の談話
――本局を振り返っていかがですか。
松尾 戦いが起こってすぐ駒を損したんですけど、難しいか、少し指せるかなという感じでいました。ただ、ちょっとその判断が間違っていたのかもしれません。中盤はねじり合いでしたけど、その辺りでミスをしてしまったかなあという感じがしています。
]]>126手で羽生二冠が制し、第23期以来の竜王戦七番勝負登場を決めた。終局時刻は22時29分。消費時間は▲松尾八段4時間59分、△羽生二冠4時間57分。
第30期竜王戦七番勝負第1局は東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で10月20・21日(金・土)に行われる。
図は22時20分頃の局面。この△5六銀成に▲同玉なら、△4五金が自玉を広くしつつ、先手玉を追い詰めるすこぶる味のよい手になります。終局間近といってよさそうです。
]]>互いに残り時間が30分を切り、指し手のペースが上がっています。図は21時27分の局面。控室では、激戦ながら現状は後手がリードしているのではないかといわれています。
]]>20時39分、△2七角で飛車金両取りがかかりました。部分的には後手の技がかかっていますが、先手は先に駒得しており、持ち駒も豊富。以下は▲3五飛△4九角成▲4四桂△3一歩が予想される進行で、控室の棋士たちも明確な形勢判断ができていない状況です。
]]>20時20分、羽生二冠の△3三桂打という指し手が告げられ、控室の棋士たちが驚きの声を上げました。以下▲3三同歩成△同桂で飛車銀両取りはかかるものの、わざわざ相手の歩が利いているところにつなぎ桂を打つのは心理的にやりにくい手です。「(△3三桂打が見えるとは)若いねえ」という発言も聞かれました。
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