カテゴリ「第29期竜王戦七番勝負第6局」の記事 Feed

2016年12月 8日 (木)

76丸山九段は7九に馬を入り、△9七金の詰めろをかけました。▲8八銀には△同馬から寄せる方針と思われますが、「難しい決め方に見えます」と深浦九段。本当に決まっているのでしょうか。なお、竜王戦七番勝負における終局の最短記録は、第25期竜王戦七番勝負第1局の13時58分です。


5810時57分、丸山九段が△7八銀成を着手。その後もどんどん手が進んでいます。丸山九段の指し手の早さに、控室では「読みきりか」の声が上がりました。


A189 (11時20分ごろのモニター映像)

11時になり、現地の大盤解説会が始まりました。

A179 (メイン解説者は野月浩貴七段)

A164 (深浦九段はゲスト出演)

A166 (このあと竹部さゆり女流三段が出演予定)

A195 (11時30分、写真追加。竹部女流三段が登場)

78ss図(左)の局面で丸山九段が長考中。控室では△7八銀成が調べられました。△7八銀成に▲同玉△6七金▲同歩△同歩成▲同金△6九銀▲7七玉△6七飛成▲同玉△5八銀不成。以下▲7八玉は△6七金▲8八玉△7八飛▲9七玉△8五桂▲8六玉△7五角成▲同歩△同飛成(変化図)から詰み。△5八銀不成を▲同玉も△5七飛が王手角取りになります。

A139 (写真中央は野月七段と竹部女流三段。現地大盤解説を担当する)

A150 (カロリーナ・ステチェンスカ女流3級も控室へ。山梨学院大学に在学中)

東京・大手町の読売新聞東京本社では、歴代竜王がこどもたちに将棋の魅力や考え方を伝える連続講座「竜王アカデミー」の第4講が行われました。

この日の講師は、第27期竜王に就いた糸谷哲郎八段。現役大学院生の竜王経験者の講義とあって、約30人の受講生たちも緊張の面持ちでしたが、糸谷八段の実践棋譜を使っての「次の一手クイズ」が始まると、こどもたちからも盛んに手が挙がって指し手を検討しあうなど、「白熱授業」になりました。

これまでの講座では、畳上の将棋盤を使って歴代竜王たちとリレー対局を行ってきましたが、この日はコーディネーター・島朗九段(初代竜王)のアイディアで、大盤を使っての「変則リレー対局」を実施。こどもたちが交代で先番1手を指すと、糸谷八段が後番1手・先番1手・後番1手の計3手を続ける変則方式で対局しました。

講義では、「逆転」をテーマに糸谷八段が対局心得を披露。配られたレジュメを手に、こどもたちも真剣に聞き入っていました。次回は1月18日、藤井猛九段を講師に迎えて行われます。

Im3 (左から、コーディネーターの島朗九段、進行役の鈴木環那女流二段、講師の糸谷哲郎八段)

Im1 (大盤を使って、こどもたちとの「変則リレー対局」)

Im2 (竜王戦第6局初日の局面解説も行われた)

ここからは帰り道。山の中腹で甲府市街を展望した後、湯原温泉街に戻りました。

A763 (展望台に立つ深浦九段と吉田記者)

A771 (富士山の下に広がる甲府盆地)

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A1085 (パノラマ写真)

A806 (湯原温泉街に戻ってきた。道路の奥に常磐ホテルが見える)

A801 (葛飾北斎が当時の湯村の様子を描いている)

A796 (湯村の成り立ちを聞く深浦九段)

武田神社から車で「昇仙峡」へ。特別名勝に指定されている景勝地です。花崗岩が侵食されたことでできたこの渓谷では、いたるところで奇岩を見つけることができます。さらに足を伸ばして仙娥滝(せんがたき)も訪れました。

A646 (木々の間から荒々しい岩肌が見える)

A657 (写真左は「覚円峰」と呼ばれる)

A649

A638

A615 (奇岩のひとつ、亀石)

A676 (仙娥滝に移動中、日本将棋連盟モバイルで第6局の進行をチェック)

A733 (巨岩を割るようにして水を落とす「仙娥滝」)

A749 (滝の中間あたりで水煙が立っていた)

対局1日目の午後、深浦九段は甲府市の方の案内で名所を巡りました。最初に訪れたのは「宗信寺」。駒型の珍しい墓石があるとのこと。次に訪れたのは「武田神社」。武田信虎や武田信玄の「躑躅ヶ崎館」の跡に建てられた神社です。

A472 (宗信寺を訪れた深浦九段。右は読売新聞の吉田記者)

A465 (駒型の墓石の前で手を合わせる)

A470 (案内していただいた方の話では由来不明とのこと。愛棋家の方のお墓だろうか)

A479_2 (続いて武田神社。観光客を乗せたバスが次々と到着していた)

A589 (12月に入っても紅葉を楽しむことができる)

A526(武田神社の説明を受ける深浦九段)

A538

A555 (拝殿前)

A570 (拝殿を見上げると、そこには武田菱があった)

A562 (お参りをする。「勝負強くなりますようにと願いました」と深浦九段)

A489 (記念撮影)

A611 (深浦九段の名所巡りは続く)

54丸山九段は▲5五角に△3九角と打ち返しました。将棋プレミアムで解説する村山七段は「▲5五角を受けないのであれば、△3九角がいちばん速い手」と解説します。ニコ生の先崎九段は「局面は後手優勢」という評価。実戦は△3九角に▲5八飛と逃げました。先手は手番がきたときに5五角を生かして反撃したいのですが、▲2二金から入っても、なかなかうまくいかないようです。「▲5五角の狙いを考えていますが、まだわかっていません」と現地控室で検討する深浦九段。


A048 (2日目朝の渡辺竜王)