19時22分、郷田九段の夕食休憩明けの一手は▲３三歩だった。銀当たりのまま、更に２枚の飛車が当たりになる。後手が攻めを繋げて攻め合いになった。
中村太地六段が中継室に来た。そこで△３三同桂▲３九飛△４五桂▲４六歩△４七角成と進むと「先手がまずいかもしれません」と話した。
（中村六段が話した図。▲４七同銀は△３九飛成があるため受けづらいか）
そう進み、後手がいいのだとしたら、佐藤九段の△３七歩▲同桂△３二角の手順が絶妙だったということになる。
（19時頃の空）
カテゴリ「第26期竜王戦決勝トーナメント」の記事 
2013年8月 9日 (金)
夕食休憩中の盤
夕食休憩に入る
18時10分、この局面で郷田九段が９分使って夕食休憩に入った。消費時間は▲郷田九段３時間16分、△佐藤九段３時間36分。夕食の注文は郷田九段はとり丼（ふじもと）、佐藤九段はなし。対局再開は19時。
複雑な手順
51手目の局面。ここから佐藤九段が△３七歩▲同桂△３二角と細かく動いた。
▲３二同角成△同飛▲４六歩△３六飛と飛車を捌くのが狙いでこうなれば振り飛車がよくなっている。郷田九段は▲同角成△同飛に▲４五桂と跳ねて銀の取り合いを避けた。
後手は４六銀が取られそうなので忙しい展開が続く。
先手から仕掛ける
片上大輔六段が中継室に来訪。
上図から▲４一角△３三飛▲３四歩△同飛▲２三角成△３三飛▲同馬△同桂▲３一飛と進めると、
「美しい形だから先手が指せるんじゃないですか」
本譜は17時30分過ぎに▲４一角と指された。
（iPadを持つ片上大輔六段）
2013年８月８日にiPhone『羽生善治の将棋のお手本』の新たなアプリが配信された。
じっと▲５六歩
17時頃、上の局面で郷田九段は▲５六歩と突いた。
これは遠山五段の言っていた展開になった時に、△７四角を消した意味だろうか。
（参考図は△５二金に▲４四角△同銀▲４一角△２二飛▲３二歩△７四角と進んだ局面。５六歩と突いてあれば銀当たりではないので▲５二角成で先手優勢となる）
中継室
中継室には吉田正和五段、遠山雄亮五段などが来ている。
42手目△５二金と指された局面で、▲４四角△同銀▲4一角などの筋で
吉田五段「後手が自信ないですね」
と評価した。
遠山五段は▲4一角△2二飛▲３二歩△7四角の筋でまだ難しいのではないかと指摘。
午後の進行
36手目より▲８五歩△３六歩▲６八金寄△５四歩▲７八金上と進んだ。
時刻は16時、午後はまだ７手しか進んでいない。
飛車の間には３六歩のクッションが入ったが、角はにらみ合ったままなので▲６八金寄では▲4四角△同銀▲５六角のような変化もあったかもしれない。一手一手いくつもの変化の中から手を選びとっている。
この局面では△５五歩と位を取れれば先手の右銀が使いにくくなるが、▲４五歩△２二角▲２四歩△同銀▲３六銀のような反撃も怖い。
２階では関東高校将棋リーグ
２階では第40回関東高校将棋リーグ戦が行われている。１チーム５人で行われる団体戦なので、多くの高校生の姿があった。
棋士うちわ明日発売
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（加藤一二三九段）
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