カテゴリ「第26期竜王戦七番勝負第5局」の記事 Feed

2013年11月29日 (金)

Ryuou201311280101111
△6四桂に対し森内名人が▲6七銀打とした局面。「さあここだ」と阿部隆八段が元気な声を出す。「△3五歩と香取る手しか見えんけどなぁ」と淡路九段。「△3五歩に▲4七香と打って△2六竜。これは難しいですよ。紆余曲折あると思います」と阿部隆八段。

Dsc_0744(難しい終盤になり淡路九段と阿部隆八段の表情もいきいきしてきた)



Ryuou201311280101105
図の▲2一竜を見た阿部隆八段は「これは詰めろですね。これぐらいは分かります」と即座に反応。▲2二銀△同金▲3一竜△4三玉▲4二金△5三玉▲6五桂△6四玉▲5三銀までだ。「詰めろなので後手は△3一金打と受けます。そこで▲2二銀△同金上▲4一竜でどうなのか」と続ける。

Dsc_0656(後手玉に迫る森内名人。攻めが続くかどうか。ギリギリの勝負だ)

Ryuou201311280101_199

 

「あっ」「打った」と声がする。阿部隆八段も「▲6八同馬と取った以上は馬は逃げないだろう」と話していた。

▲3三桂打を見た淡路九段は「えっ寄ってんの? これは危ないんちゃうの? △同銀▲同桂成△同玉だよね」と阿部隆八段に話しかける。「そこで分からないんですが」と阿部隆八段は応じる。▲3三桂打は▲2一竜まで詰めろだが、△同銀と取られると森内名人は何を狙っているのだろうか。

Dsc_0655(敵陣へガツンと桂を放り込んだ森内名人)

 

Dsc_0718(解説会場では立ち見のお客様も)

Dsc_0718001

村田顕五段が推奨していた△6七香に▲3三桂打が解説される。
「まずは△同桂から解説しましょう」(阿部隆八段)
「それは私も分かったんですが……。▲2一金までですね」(上田女流三段)
「▲3三桂打△同銀▲同桂成は△同玉で、ちょっと攻め方が分からないなぁ」(阿部隆八段)

Dsc_0719

Dsc_0720