カテゴリ「第26期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2013年10月29日 (火)

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渡辺竜王の封じ手▲1八飛に、森内名人はさほど時間を使わずに△8四角(図)と上がった。後手は金銀は低いまま、大駒が細かく動いて先手陣に狙いを定めている。この角上がりは△7五歩を見せて、先手に▲7五歩と打たせようという意味だ。すると先手は端攻めに使う歩がなくなる、という寸法。「端攻めがないと後手の王様はすごく堅いですからねえ」と森下九段。図で▲8五金と出るのはその瞬間△7六歩と打たれて対応が難しいという。継ぎ盤では森下九段、中座七段、石田四段が検討を続けている。

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指し手再現が終わると、大内九段が封じ手までの局面になっていることを確認し、封筒を手に立ち上がった。両対局者のそばへ座り、2通ある封筒にはさみを入れていく。用紙を中から出して二人に見えるように差し出すと、「封じ手は▲1八飛です」と声が響いた。

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二人が駒を並べ終えると、大内九段が「1日目の指し手を再現してください」と告げる。二人は記録係の伊藤三段の読み上げにしたがって、封じ手までの指し手を再現していった。

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先に入室したのは森内名人。大内九段が窓の外に目をやり、「今日は素晴らしいね」と一言。今日は昨日よりも雲が少なく、十勝岳連峰がくっきりと見える。森内名人も窓のほうに目を向けた。やがて渡辺竜王が入室。礼を交わし、対局の準備が始まった。

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2日目は終局までニコニコ生放送による解説が行われる。担当は鈴木大介八段と藤田綾女流初段。

◆鈴木 大介(すずき だいすけ)八段◆
1974年7月11日生まれ、東京都出身。大内延介九段門下。1994年、四段。2003年、八段。棋士番号は213。
タイトル戦登場は2回。棋戦優勝は2回。


◆藤田 綾(ふじた あや)女流初段◆
1987年3月24日生まれ、東京都大田区出身。西村一義九段門下。1998年、2級。2001年、初段 。女流棋士番号は23。
2013年10月28日 (月)

Morisita

■現地(1日目・2日目)
日程:10月28日(月)・29日(火) 両日とも午後1時受付 午後1時30分開演
解説棋士:森下卓九段ほか
入場:無料(150人、先着順)
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Tokyo

■東京・将棋会館(2日目のみ)
開催日:2013年10月29日(火)16時30分開場、17時開始
 ※早く終局した場合も19時半頃までは解説会を行います
 ※原則として終局まで解説しますが、対局が23時を超えた場合は途中終了とさせていただきます
場所:将棋会館2階研修室
 ※消防法等の関係で入場を制限する場合があります。ご了承下さい
解説:中村修九段
聞き手:山口恵梨子女流初段
料金:
 一般:2,000円
 支部会員・女性・学生・60歳以上・身障者:1,500円
 全席自由・70席(立ち見も出来ます)
 ※道場入場者は当日の手合カード掲示で500円割引
 ※次の一手終了後の入場は500円割引
 (上記割引サービスの併用は出来ません)
 ※解説会割引券を使用するとさらに200円割引(毎回1枚配布、1枚使用可)
 ※道場サービス券15枚で入場料無料となります
お問い合わせ:
 〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
 日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)
 ※当日の「手数」、「対局終了時間」、「指し手の内容に関しての質問」等にはお答えしかねますので何とぞご理解をお願いします。
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Kansai

■関西将棋会館(2日目のみ)
日程:10月29日(火)
解説者:淡路仁茂九段、千田翔太四段
時間:17時より終局まで。
会場:4F多目的ルーム
料金:左は大盤解説会入場者、右は道場入場者
 一般 1,500円(1,000円)
 支部 1,200円(700円)
 65歳以上・大学生 1,200円(700円)
 高校生以下・女性・身障者 1,200円(700円)
 ※大盤解説会には『将棋世界』割引・夜間割引等、割引サービスの使用不可。 ご了承ください。

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定刻の18時になると、渡辺竜王はすぐに次の手を封じる意志を示した。渡辺竜王が封筒を持って退室すると、関係者が対局室へ移動する。やがて渡辺竜王が戻ってくると、封筒を森内名人へ差し出す。封筒の裏に森内名人が割印としてサインをし、封筒を再び渡辺竜王の元へ。最後に立会人の大内九段に封筒を手渡した。
渡辺竜王の封じ手で1日目は終了。2日目は明日9時から指し継がれる。

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ホテルに隣接した森のなかには、ログハウスが集まるショッピングロードがある。「ニングルテラス」は倉本聰氏の著書『ニングル』に登場する小人に由来する。夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂う。非日常の世界に足を踏み入れたよう。

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