カテゴリ「第26期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2013年10月29日 (火)

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先手はどう後手玉に迫るのか。検討陣が思案していたところで、大内九段が「▲1三角成はないのか」と話す。するとほどなくして、モニタには▲1三角成を着手する瞬間が映った。角を切って一気の踏み込みだ。この攻めは後手陣の急所をついているのか、それとも余せているのか。

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12時30分、図の局面で昼食休憩に入った。飛車交換になり局面は終盤戦に入っている。対局再開後に正念場を迎えそうだ。昼食の注文は渡辺竜王がステーキ丼、スープ。森内名人がカツカレー、サラダ、レモンティー。対局は13時30分に再開される。

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両対局者が時折つまむお菓子は、開始前に用意されたもの。お盆の上には「白い恋人」などのお菓子、飴、ミネラルウォーターの入ったペットボトル、ほうじ茶の入ったポットが置かれている。

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渡辺竜王が▲7七歩(図)と受けた局面。ニコニコ生放送の鈴木八段は「つらくないですか」と話した。というのも、△7三桂と跳ねれば金が取れる形だからだ。しかし森内名人は△4五桂とこちらの桂を跳ねた。

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この桂は▲5七銀の進出を押さえている。▲4六歩とすぐ取りにくるなら、そこで△7三桂と跳ねていくのだろう。△4八角成と切り、▲同飛に△5七銀と飛角両取りをかける攻めも見ている。控室では先手から攻める順を検討し、ここから▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲1三歩△同香▲3六歩でどうかと調べていた。ところが渡辺竜王はひらりと▲4六角。

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角をのぞいて△7三桂を防いでいる。ただし△4八角成▲同飛△5七銀の攻め筋は残っているのが気になるところ。対する森内名人の指し手は△6四銀。

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守り駒と思われていた銀が前線へ。「当たらない」と検討陣が嘆く。

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