カテゴリ「第25期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2012年11月 1日 (木)

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局面は進み、61手目▲8二とまで進んだ。次に▲6五角の王手金取りがあり、これをまともに食らってはいけない。
控室では△2六飛や△2二玉といった手が挙げられているが、すぐに却下される。ついには先手勝勢の声も出始めた。

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12時頃、丸山九段の手が盤上に伸びて△6五金。この手は▲7三歩成△7六金▲8二とと単純に飛車の取り合いに持ち込まれて後手まずいといわれていた。後手玉が3二にいるため、▲6五角の王手金取りの筋が厳しく残る。

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(金沢城は石垣の博物館ともいわれる。これは打ち込みハギ積み)

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(切り込みハギ積み。石を加工して隙間なく積み上げる)

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(ほとんど加工のない石を積む野面積み。古い時代の石垣によく見られる)

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(午前中から多くの将棋ファンが詰め掛けている)

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(井道千尋女流初段)

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(中村太地六段。「渡辺竜王の将棋は、いつ見ても玉が堅くてコンパクトにまとまっています。加えて、それぞれの駒の役割が明確という特徴もありますね」)

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図は△6六歩と打ち、丸山九段が攻勢に出たところ。ここから▲同飛△2七角▲7六飛△4九角成▲7四歩と、激しい攻め合いになりました。

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ここから△6五桂とさばき、▲7三歩成△5八金と迫るのは、▲7九銀(参考A図)と引かれて玉を広くされてしまいます。

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したがって後手は△6五金と打つ手が有力のようです。以下(1)▲7三歩成△7六金▲6五角△2二玉▲7六角でどうか。
△6五金には(2)▲2六飛と逃げ、△6六歩▲同歩△7六金(参考B図)と出させて受け切りを狙う手もあります。そこで▲7七銀引、もしくは▲7七銀上と駒をぶつけていきます。

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(午前のおやつは両者ともアイスコーヒー)

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(丸山九段には今日もおまんじゅうがついた。昨晩に「おいしかったので」と、ひとつ増量を希望したそうだ。ちなみにこのまんじゅうは金沢市の「甘清堂」の長寿万頭。今日は作る予定がなかったが、丸山九段のリクエストに応えてホテル側が交渉。できたてホヤホヤのものが届けられた)