△２五歩に羽生名人が考慮中、16時50分頃「羽生先生、
残り１時間です」の声がモニターから聞こえた。

「▲３六飛△４五銀には、▲３八飛か、▲１五香△同金▲
１七香（変化図）。悩む局面ですね」（野月七段）。

（吟）

大盤解説に、控室での検討、そして野月七段とのチャット
解説への飛び入り参加と大忙しの木村八段。

（吟）

図は羽生名人が▲４七同金と取った局面。ここから△１九角成
▲１五香△１四歩に▲１六飛（変化図）と寄れば先手大優勢。
しかし、この展開には…と控室。

（吟）

対局室と同じ６階にある露天風呂につながる入り口。

畳の通路をしばらく歩く。

テラスがあり、そこからも美しい北アルプスを
見ることができる。

駐車場も解説会に詰め掛けたお客様の車で
いっぱい。

またしばらく歩くと大浴場の入り口にぶつかる。

５階と７階にそれぞれお風呂があり、男性と
女性の入れ替え制となっている。天気がよけ
ればお風呂の中からも北アルプスの絶景が
楽しめる。

鈴木八段にお風呂の感想を伺うと
「露天風呂には毎朝入ってますよ。お風呂に
夢中になって絶景を見るのを忘れてしまいま
すね（笑）」と話していた。

（吟）

「図の△９一角。考えられる手順としては、以下▲２四飛△２三歩
▲３四飛△３三歩（△４三銀）▲３六飛△４七銀▲４六角（変化図）。
変化の一例です。この時に△９一飛型と△５二飛型の違いが出て
きます」（野月七段）。

「駒の損得は先手50・後手50、駒の働きは先手45・後手55、
玉の安全度は先手48・後手52、総合は先手47・後手53。
角の働きの差が評価の差です。直前に解説したような変化
で、先手の角が捌ければ、見解も変わってきます」（野月七段）。

（吟）

渡辺竜王の注文は昨日と同じくチョコレートムース、
ホットカフェオレ。

羽生名人の注文は白玉フルーツあんみつと抹茶。

（吟）

図は渡辺竜王が△４六歩と垂らした局面。

「88手目△４六歩に対して、▲２四銀△同歩▲８三銀
△９一飛▲７四銀成△８二角（変化図）が予想されます。
飛車の逃げ場は他にもあるので、迷うところです。この
展開ならば後手を持ちたいです」（野月七段）

（吟）

いきなり木村節全開。ユーモアたっぷりに見るものを
引き込む。

受付で配られている12月12日付の読売新聞。
竜王戦の特集が組まれている。

14時すぎにはすでに200名ほどの来場者が。
会場には追加で椅子が運び込まれた。

（吟）

渡辺竜王が入室し、席に着くと「時間になりました
ので対局を再開します」と記録係の上村三段が声
をかけた。

（対局室からの風景・今日も綺麗に晴れ上がっている）

（吟）

昼食休憩までの局面。下が羽生名人。

13時29分、羽生名人が入室。

対局が再開され▲３六銀を着手する羽生名人。

（吟）