カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2010年11月11日 (木)

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図の△7六金に▲4五角と詰めろ(▲2二飛成△同金
▲同香成)をかけつつ6七の地点を受ける手が検討さ
れている。▲4五角には△2三角と合わせる順が掘り
下げられている

(吟)

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図は▲8七歩とした局面。後手からは△6七金や△7六角が
考えられているがいずれも攻めが細いようだ。

「▲8七歩と受けた時に、何か「技」が必要ですね。後手はこの
ままだと一手負けしてしまうので。△7六角でゲタを預けるか、
△6七金から王手飛車をかけて長引かせてチャンスを待つかの
どちらかの気がします」(真田七段)

(吟)

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図は▲2九香と下段に打った局面。後手から△6七金
▲同玉△4九角の王手飛車が見えていた。飛車にヒモ
をつけつつ、後手玉を間接的に睨んでいる。
後手にうまい攻めがあるかどうか。▲2九香にもムリヤ
リ王手飛車をかけるような手があるのかどうか

(吟)

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▲6五馬までの消費時間は▲渡辺6時間52分。△羽生6時間36分。

真田七段による形勢判断ボード

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駒の損得は金2枚と桂香の交換ですが歩の数が違いすぎ、
戦力は互角です。
駒の働きは両者全軍躍動ですが、先手の持ち駒が全て寄
せに活かせるメドが立ってる分、先手60対後手40です。
玉の安定度は見た目は後手が堅いですが、囲いを崩す両
者の戦力比を加味すると、先手65対後手35くらいになります。
総合的に判断して、後手の攻撃力不足かつ、歩切れのマイナ
スが大きく、先手70対後手30で先手優勢と言えます。
(真田七段)

(吟)

Ryuou2010111081

図の▲7八金に控え室では△7七金▲2四桂△7八金
▲3二桂成△同玉▲2六香(変化1図)に△5七桂成▲
同玉△3九角(変化2図)と激しく攻めあう変化が検討
されています

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竜王戦記念扇子(十勝川対局バージョン)を手に検討
する屋敷九段と中座七段

(吟)