カテゴリー「第22期竜王戦挑決第1局」の記事

2009年8月17日 (月)

本局の棋譜

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ご観戦いただき、ありがとうございました。第2局は9月1日10時より、東京千駄ヶ谷の将棋会館で行われます。

感想戦

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終局直後

Gazou_124_2(感想戦に入り、足を崩す森内九段。深浦王位はしばらく正座のままだった)。

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第1局は深浦王位が勝利

10209aug17 第22期挑戦者決定三番勝負第1局▲森内俊之九段-△深浦康市王位戦は、102手まで深浦王位の勝ちとなりました。
消費時間は森内4時間56分、深浦4時間55分。第2局は9月1日に千駄ヶ谷の将棋会館で行われます。

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森内に落手?

8909aug17 △7五歩に対する森内九段の応手は▲3九金。控え室ではすぐに「これはうっかりだ」の声が上がりました。
▲3九金には△6八銀成という手があり、以下▲同角△3九竜と、ポロリと金が取られてしまいます。

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深浦の攻め、森内の受け

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深浦王位の猛攻を森内九段が凌ぎに行く展開になりました。
図の△7五歩は、▲同銀なら△6七歩成。放置すると△7六歩。いずれも先手玉が詰めろになります。

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21時45分頃の検討

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左図が現局面。ここから△7六歩▲6五銀△7七銀▲6九玉△4八歩▲同金△4七歩▲同金△8八飛▲5九玉△3八飛成と進んだ変化が右図。
途中の△4八歩~△4七歩は松尾七段が指摘した手。「こういう歩は残って、後でと金になったら嫌。全部取ります」(渡辺竜王)
「あ、そうか。▲4七同金には△2八飛の方が厳しいですか」(松尾七段)
「それ、痛い。単にの方が痛いですね」(渡辺竜王)

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21時半頃

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松尾七段が連合軍相手に奮闘中。松尾七段の隣では、佐藤和五段が静かに盤面を見つめていました。

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21時過ぎの控え室

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7509aug17 図の▲7六歩に「渋い!」「それがあったか」「△7七桂成▲同角となれば、▲4四桂の楽しみが残るのか」の声が上がりました。

現在は△4三金右と上がり、▲1一角成に△2二銀と蓋をする順が検討されていまず。

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20時20分頃

Gazou_116モニターに映る両者。長机には残り時間を知らせる紙が2枚出されている。

「両者とも残り55分くらいです」(対局室から戻った、観戦記担当の鈴木宏彦さん)

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20時前の控え室

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「▲5五角は、▲7三角成を見せて厳しい一着。ここの桂を取ってしまえば先手玉に対する脅威が相当に薄れます。▲2二歩の筋は、▲2一歩成△4一玉となった形が甘いと見たのでしょう」(渡辺竜王)

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19時半ころの検討

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渡辺竜王、北浜七段、松尾七段、佐藤和五段、佐々木五段らの検討では、
左図から▲4四飛△4三銀▲2二歩△4四銀▲2一歩成△4一玉▲4四銀△6六歩▲同歩△6七歩(右図)の順が並べられています。
「△4三銀の局面では、▲2二歩以外に▲7四歩や▲5五歩も考えられるところ。▲2二歩は相手の攻めを見切って、一番強い手と言えます」(渡辺竜王)

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華々しい応酬

5309aug17 ▲5六歩以下、△7七角成▲6四飛と進みました。この順も検討されていたものの、△7八馬▲同玉△6三銀とされて先手玉が薄く、指しにくいのではという声が出ていました。

ここで△9九馬は、▲6一飛成~▲9一竜で先手良し。松尾七段、佐々木五段らの検討では、△6二飛とぶつける筋を並べています。

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再開の一手は▲5六歩

Gazou_108森内九段は再開直後に▲5六歩を着手。

「▲5六歩でしたか。これは△7七角成と切って、▲同桂までは行くでしょう」(渡辺竜王)




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夕食休憩中

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左はここまでの流れを確認する渡辺竜王。右は深浦王位が頼んだものと同じ冷やし中華。

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夕食休憩

5009aug17 この局面で夕食休憩に入りました。消費時間は森内3時間39分、深浦3時間15分。

対局を終えた渡辺竜王が控え室に。
「どうですか?形勢は。▲5六歩△7七角成には▲6四飛!へえ。現実的には▲1八角でしょうか。しかし△5四歩と近づけて受けてどうか。難しいですね。そうか、だからここで▲2二歩と利かす感じですか。うん、それ以外は考えたくないな。形勢は難しいです」

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夕食の注文

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深浦王位は、みろく庵。森内九段が注文した様子はありませんでした。
※深浦王位は、ほそ島やの冷やし中華。森内九段の注文はありませんでした。

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意表の銀立ち

4009aug17 角の処置を聞く▲5八飛に対し、なんと深浦王位は△6四銀!と立ちました。

一見すると角が狭くなるので指しにくいですが、対局の息抜きに控え室を訪れた片上六段は「なるほど。▲7五歩には△7六歩▲8八銀△6六歩といった感じで指すのでしょうね。場合によっては△4五歩と、こちらを突くかもしれません」

実戦はすぐに手が進み、▲7五歩ではなく▲5六飛。それに対し△7三桂と、駒を最大限に活用しに行きました。

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全面戦争へ

3809aug17 3筋を押さえた森内九段に対し、深浦王位は逆サイド7筋から動いていきました。
▲同歩なら△7六歩▲8八銀と壁銀を強要させてから△6四角。次の△7五角が△5七角成の先手になります。

実戦は△7五歩に対し▲5八飛。△5四銀と受けさせて▲7五歩となれば、手順に先ほどの△5七角成の筋を消すことができます。

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15時前の控え室

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3109aug17 中川七段と瀬川四段の検討。
「後手は△7三角と手放してしまっているからね。自信ないよ」(中川七段)

「そうですね。先手は4九金を6八まで持って行く楽しみがあります」(瀬川四段)

13時45分頃の控え室

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▲3五歩で戦いが始まりました。

「△同歩は▲同銀と取られて、次に▲2四歩を狙われますね。後手は△7四歩と突いたことを生かして指したいです」(上野五段)
「△同歩とは取らないんじゃないですか?たとえば角を打つとか」(飯島六段)

と話しているところで△7三角が打たれました。

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対局再開

2209aug17 13時に対局が再開され、13時30分までに△6五歩▲7八金△4四歩と、3手進みました。

△6五歩は▲3五歩の仕掛けに対して△6四角と打つ筋を見せたもの。
▲7八金は玉形を安定させる意味で欠かせない手。
△4四歩は「歩越し銀には歩で対抗」の格言通り、4六の銀にプレッシャーを掛ける狙い。場合によっては△4二飛の転換もあるかもしれません。

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休憩中の風景

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左は控え室に顔を出した渡辺竜王。胸を張ってモニターを眺める。
右は深浦王位。12時半には対局室に戻ってきていた。

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昼食休憩

1909aug17 この局面で昼食休憩に入りました。消費時間は森内34分、深浦1時間26分。

両者とも出前の注文はありませんでした。

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参考棋譜

第22期竜王戦ランキング戦2組
平成21年 3月18日 於・東京・将棋会館

持ち時間▲六段 佐藤  紳哉
各5時間△七段 北浜 健介

▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △3二金 
▲2五歩  △8八角成▲同  銀  △2二銀 
▲3八銀  △3三銀  ▲3六歩  △6二銀 
▲3七銀  △6四歩  ▲4六銀  △6三銀 
▲6八玉  △7四歩  ▲7八金  △7二飛 
▲7九玉  △5二金  ▲8六歩  △4四歩 
▲3五歩  △4五歩  ▲同  銀  △3五歩 
▲3四歩  △2二銀  ▲2四歩  △同  歩 
▲同  飛  △2三歩  ▲2六飛  △7五歩 
▲5六角  △7四銀  ▲6六歩  △7六歩 
▲7五歩  △同  銀  ▲8三角成△9四角 
▲7二馬  △同  角  ▲4四銀  △6二玉 
▲8七銀  △8五歩  ▲同  歩  △8六歩 
▲9六銀  △7四角  ▲5八金  △9四歩 
▲8四歩  △9五歩  ▲8三歩成△同  角上
▲8二歩  △9六歩  ▲8一歩成△8七歩成
▲同  金  △8六歩  ▲8二飛  △7三玉 
▲8八金  △8七銀  ▲8四歩  △9四角 
▲6七桂  △8八銀不成▲同  玉  △7七歩成
▲同  玉  △7六金  ▲6八玉  △6六銀 
▲8三歩成△同  角左▲7四歩  △同  角 
▲6六飛  △同  金  ▲7五銀  △6七金 
▲同  金  △2八飛  ▲5九玉  △2九飛成
▲6八玉  △3八竜  ▲5九玉  △3九竜 
▲6八玉  △3八竜  ▲5九玉  △7二桂 
▲7四銀  △同  玉  ▲8五角  △同  角 
▲7二飛成△7三歩  ▲7五銀 
まで、107手で佐藤  紳哉六段の勝ち。
(消費時間=▲4時間59分、△4時間59分)

過去の実戦例

1809aug17 深浦王位は15分考え、△7四歩と突きました。ここまでの消費時間は森内27分、深浦45分。

過去の実戦例は平成21年3月に指された、竜王戦ランキング2組の▲佐藤紳-△北浜戦のみ。
以下▲7八金△7二飛▲7九玉△5二金▲8六歩と進み、結果は先手の佐藤紳六段が勝っています。

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仕掛けのタイミング

1709aug17 図は森内九段が▲4六銀と出たところ。過去の実戦例は10局あり、▲6勝△4勝。

次の一手は△4四歩、△5四銀、△8四歩、△7四歩の4通りです。
いつでも▲3五歩と仕掛ける手が見えているため、深浦王位は慎重な駒組みが求められます。

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一手損角換わりに

1109aug17振り駒は、と金が3枚で森内九段の先手。後手の深浦王位は一手損角換わりを選びました。

図の▲3六歩は、一見△5五角と打たれてまずそうですが、▲3七銀と上がれば両方受かっています。

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対局開始(2)

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対局開始(1)

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本局の記録係は伊藤和夫二段。読売新聞観戦記担当は鈴木宏彦さん。掲載開始は10月初旬の予定。(烏)

朝の風景(2)

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朝の風景(1)

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本日の部屋割りです。
本局は特別対局室。高雄の間では渡辺竜王の対局も組まれています。

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2009年8月16日 (日)

8月17日に第22期竜王戦挑戦者決定戦第1局

8月17日(月)、東京・将棋会館で第22期竜王戦挑戦者決定三番勝負(深浦康市王位対森内俊之九段)第1局が行われます。
渡辺竜王への挑戦権を獲得するのは、深浦王位か、それとも森内九段か?こちらのブログでは、さまざまな側面から第22期竜王戦をお伝えいたします。お楽しみに!

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