カテゴリー「第21期竜王戦七番勝負第5局」の記事

2008年12月 5日 (金)

第5局の棋譜

20081205_kifu1_2 
(本局も観戦ありがとうございました。第6局もお楽しみに)

(銀杏@白浜)

両対局者の談話

渡辺竜王の話「飛車を捨てたのはやりすぎだったかもしれない。感じはいいが、進んでみると難しくてわからなかった。最後もわからなかったが、▲3五歩(111手目)を突いてちょっと残っている気がした」

羽生名人の話「一方的に攻められてしまう形になってしまったので、悪い形のような気がした。2日目が明けてからどんどん攻められて、なかなか受け切る形にはならなかった。最後は▲3五歩を突かれて足らない。ちょっと足らない形」

453

終局後の羽生善治名人

402

404

405

414

418

436

終局後の渡辺明竜王

399

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422 

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439

感想戦の表情

380

382

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(翔@白浜)

終局直後の対局室の様子

20081205_monitor2
(モニターに映る控え室の様子。多くの報道陣が対局者を撮影している)

(銀杏@白浜)

渡辺が勝ち、2勝3敗に

081204_117 18時49分、117手までで羽生名人が投了しました。消費時間は▲渡辺7時間45分、△羽生7時間59分。
七番勝負は渡辺竜王2勝、羽生名人3勝となりました。
第6局は12月10日(水)・11日(木)の両日、新潟県南魚沼市「龍言」で行われます。

(翔@白浜)

大混雑

372
(羽生名人、114手目を考慮中。モニターを見つめる報道陣)

(翔@白浜)

[111手目]しゃれた手が出た?

081204_111 図の▲3五歩は検討陣が深く検討していなかった手で、△3五同角に▲4六銀と打つのが狙いになります。
▲3五歩を突かずに▲4六銀は△4一飛で受かっていると見られていました。左図から△3五同角▲4六銀△4一飛は、▲3五銀と角を取ることができます。
「最後にしゃれた手が出たねー」と検討陣。いよいよ新潟(第6局)が近づいてきたと言われています。

360
(上図から△3五同角▲4六銀と進んだ局面)

365
(検討する福崎九段と久保八段)

(翔@白浜)

羽生名人、攻防手を放つ

081204_110 110手目△2四角まで。大詰めなんてとんでもない。
羽生名人は攻防手を放って頑張ります。渡辺竜王も15分以上考えています。白熱の終盤戦です。

(銀杏@白浜)

18時を回る

354
(「簡単ではない」と声があがる。息苦しさも覚えるような、混雑ぶり)

355
(検討の盤面。奥が先手)

(翔@白浜)

いよいよ大詰め

081204_107 107手目▲7九玉まで。先手玉に詰みはありません。後手玉は詰めろ。いよいよ大詰めの局面です。羽生名人は攻防手を探すために考えています。

(銀杏@白浜)

[100手目]両者、残り1時間を切る

081204_100 17時20分頃の局面です。両者残り1時間を切っています。

334
(控え室)

338
(夕暮れになってきた)

343
(検討の局面)

(翔@白浜)

17時頃

324
(▲4二角成の局面で羽生名人が考えている)

330
(ごった返す報道陣。奥では読売関係者が報道陣の人数を数えている)

対局室がそれほど広くないため、テレビと新聞社が途中で入れ替わって取材することが申し合わせられました。

(翔@白浜)

16時半頃の控え室

309
(検討の一局面)

318

323

(翔@白浜)

攻め合いに

081204_94 羽生名人が△9五歩として、局面は攻め合いの終盤戦に。
先手が有利といわれています。
20081205_soto2
(16時過ぎの白浜)

(銀杏@白浜)

16時頃の控え室

301
(「指す人によって手が変わりそう」という局面に、検討の手が止まっている)

(翔@白浜)

[91手目]それぞれの寄せ方の一例

081204_91_2いよいよ終盤戦に差し掛かってきました。
後手玉は▲6三銀成のあと、飛車が入れば▲3二成桂△同玉▲2二飛△4三玉▲2三飛成△3三銀▲3四金△4二玉▲3三龍以下の即詰みが生じます。どこかで▲8三香と打っていく手もあります。
先手玉は△4八飛(△5八飛)のあと、△6六歩▲同金(▲6八金引は△2二金▲同と△7六桂がある)△7七歩▲同桂△7六歩が寄せの一例。
ただ△4八飛だと▲7五角が、△5八飛だと▲6八金引が飛車取りになるネックもあります。

( 翔@白浜)

15時45分ごろの対局室の様子

20081205_monitor1
(15時45分ごろの対局室の様子。渡辺竜王は前傾姿勢で考えている)

(銀杏@白浜)

15時頃の大盤解説会場

251
(84手目△8六歩の局面で次の一手が出題された)

253
福崎「さあ、正解発表です。モニターをつけていただけますか? 正解は…なんだっけ?」
久保「…???」
福崎「正解はまだ指していませんねぇ~」

261_2
(次の一手回答者数は107人。まだ続々とお客さんが増えている)

292
(15時過ぎの控え室。報道陣が増えてきた)

294
(西日が差してきた)

(翔@白浜)

15時のおやつ

271
(渡辺竜王のおやつはチョコレートケーキとホットコーヒー)

283
(羽生名人のおやつはフルーツ盛り合わせとオレンジジュース)

(翔@白浜)

雨上がりの白浜

20081205_soto1
(14時を過ぎて、白浜では雨がやんで、日が差し込んできた)

(銀杏@白浜)

羽生名人の反撃

081204_84 図は84手目△8六歩と突いたところ。後手は上部脱出するとみられていました。羽生名人は入玉を狙うのでは勝てないと判断して攻めに出たようです。

図から先手が一直線で攻め合うなら△8六歩に▲2一歩成△4一玉▲2二と△6六歩▲3二と△同玉▲1三角成という手順ですが、そこで△8七歩成▲同金△7八飛▲同玉△6七歩成▲8八玉に「打ち換えがありますね」と谷川九段。△7八と▲同玉△6七銀(参考図)で先手玉は詰みです。
よって、どこかで▲8四香と打って自玉を安全にする手が有力になります。

081204_sanko2


(銀杏@白浜)

14時頃の控え室2

241
(雨はあがった)

243
(谷川浩司九段)

14時頃の控え室

233
(西川七段、神崎七段が控え室を訪れている。神崎七段は和歌山市出身。両立会人は大盤解説へ)

236
(検討の局面。この写真は後手番だが、次の▲7三歩~▲7二歩成(詰めろ)を上回る早い攻めがなく、先手が勝っていると見られている)

(翔@白浜)

13時半、再開

197
(渡辺竜王が入室した直後に13時半になった)

202
(羽生名人は「時間になっております」と告げられると甲高い声で「あ、はい」)

209
(△3七角成を指す羽生名人)

219
(渡辺明竜王)

220
(局面は終盤戦へ)

229
(羽生善治名人)

(翔@白浜)

昼食休憩の盤面

187
(対局室から見える風景)

188
(▲6三歩成まで)

189

190

194
(記録用紙)

2日目昼食

179
(渡辺竜王の昼食は天ぷらそば)

171
(羽生名人の昼食は幕の内弁当)

(翔@白浜)

昼食休憩

081204_75 75手目▲6三歩成の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は渡辺5時間32分、羽生5時間13分。

081204_sanko1
▲6三歩成から△3七角成▲1三銀△2一玉▲1二歩△3一金▲1一歩成△3二玉▲4六角△同馬▲同歩(参考図)が検討されています。
参考図は後手が歩のバリケードを突破して入玉できるかどうかという局面のようです。

(銀杏@白浜)

渡辺竜王の強手

081204_73 渡辺竜王は飛車取りを手抜いて、強く▲6四歩と突き出しました。飛車を取らせても攻めが続くと判断しています。

(銀杏@白浜)

[71手目]福崎九段と矢内女王・女流名人の大盤解説

11時から40分ほど、福崎九段と矢内女王・女流名人による大盤解説が行われました。

146

081204_64 福崎「△1二同玉は放送(BS)で矢内さんも言っていましたね。顔面受けと言って玉で受ける手です。将棋の本質は攻めですが、受けて駒を手に入れたり、玉を安定させたりして攻めに回ろうということです。あれ? 矢内さん聞いてる? ぼやーっとしてない?」
矢内「いえいえ。ああ、なるほどなーって聞いていました」
福崎「放送で自分で言っていましたよね」
矢内「△1二同香の変化をずーっとやっていて先手が良さそうということだったので、じゃあ△同玉だとどうなるのかなって思ったんです」

156

081204_65福崎「▲3四銀(65手目)は取られる銀をえいっと出たわけですが、これはわかりやすいですね」
矢内「玉に近いところですね」
福崎「そう。銀が出る場所は3か所ありますが、後の▲2六桂があって攻めが続きます」

081204_69 福崎「▲2六桂(69手目)に△2五銀とすれば駒を取り返せますが、▲3四桂△同銀▲1五香と進んで…、これは攻めが続きますね。後手は攻め続けられるのはいけません」

081204_71_2 福崎「▲1四桂(71手目)の局面は歩以外の損得がありません。こういう将棋は歩も大きいんですが、先手も歩切れではないのでね。
 ▲1四桂に(1)△1三銀は(A)▲2一歩(△1四銀は▲1三銀の一手詰)△2四歩▲2一銀△2三玉▲3二銀不成△同玉▲2一歩成△同玉(参考1図)と、攻めても攻めてもヒラヒラと受けられてしまいます」
矢内「3八飛が使えていないですね」

157

081204_71_1 福崎「そうですね。(1)△1三銀のところで(2)△2四銀もありますが、受けただけで桂馬に当たってないから、景気が悪いですね
 ここ数手は難しい手が続いているので、羽生さんも簡単には指せないですね。将棋は待ったができないので、指した手は全責任を負わないといけません」

081204_72_2 福崎「(2)△2四銀(参考2図)は安心感のある手です。△1三玉~△1四玉となればしっかりしています。でも先手にゆっくり指されます。(1)△1三銀は受けているけど攻めてもいる手。さっきの変化でのらりくらりと決まっていない。『よほどの実力を持っていないと攻めきるのは…』と思うんですが、ふたりとも実力があるので、そこは心配しなくていいですね」
矢内「(1)△1三銀に(B)▲6四歩はありますか?」
福崎「▲6三歩成とされてはいけませんから、これは入りそうですね。△同歩▲2八飛△1四銀▲1三銀△2一玉…。攻めあぐねているかもしれませんね」

152

081204_89 福崎「(Aの変化の)△2一同玉に▲6四歩△同歩▲1五香という手もありそうです。以下△1五同金▲2四角(△同銀は▲2二金の一手詰)△1四金▲4二角成△同飛▲3三金(参考3図)。攻めきるのは大変でしょうか。羽生さんは長考になりそうです」

(翔@白浜)

意表の桂打ち

081204_72 羽生名人は40分以上考えて△2六桂と打ちました。控え室では検討されていない意表の一着です。

(銀杏@白浜)

先手有利?

081204_71 71手目▲1四桂まで。控え室では後手を持ちたくないという声が多いです。先手が指しやすいのでしょうか。羽生名人が長考しています。

(銀杏@白浜)

攻める渡辺、受ける羽生

081204_70 図は70手目△2五金の局面。封じ手前から渡辺竜王がガンガンと攻め立てています。
羽生名人は攻めをいなせるかどうか。難しい局面が続いています。

(銀杏@白浜)

10時半頃

133
(風は強いが、雨は小降りになっている)

141
(検討する谷川九段、福崎九段と矢内女王・女流名人)

10時のおやつ

10時のおやつは渡辺竜王がホットコーヒー、羽生名人がホットレモンティーでした。

(翔@白浜)

封じ手

120

125

(翔@白浜)

2日目朝 その4~封じ手開封

103
福崎九段「封じ手を開封します」

104
(福崎九段が封じ手を開封する)

105
(羽生名人)

108
(封じ手は▲1五歩)

112
(▲1五歩を着手する渡辺竜王)

114
(再び一礼)

(翔@白浜)

2日目朝 その3

033_2
(1日目の指し手を再現する羽生名人)

078
(12手目△3二金)

081
(23手目▲6七金右)

097
(50手目△2一玉)

102
(1日目の最終手、56手目△4五同桂まで再現された)

(翔@白浜)

2日目朝 その2

050
(羽生善治名人)

052
(駒を並べながら、窓の外の雨を気にする渡辺竜王)

059
(20人以上の関係者が対局室にいるが、もちろん誰も言葉を発しない)

063
(渡辺竜王の▲7六歩から指し手が再現される)

069
(窓の外はすっかり大雨)

(翔@白浜)

2日目朝 その1

019
(対局者を待つ関係者)

032
(先に渡辺竜王が入室)

035

039
(羽生名人も入室)

042
(一礼して、駒を並べ始める)

047
(王将を置く渡辺竜王)

048
(金はどこ?)

(翔@白浜)

封じ手は▲1五歩

081204_57 午前9時、対局は再開されました。
渡辺竜王の封じ手は▲1五歩でした。

110
(▲1五歩を着手する渡辺竜王)

(翔@白浜)

20081205_ame1_2
(南風が強く、雨が控え室の窓をたたきつける)

(銀杏@白浜)

白良浜のイルミネーション

001
(昨晩、白良浜の海岸で行われていたイルミネーションのライトアップ)

002

003

004

014
(今朝の海岸)

(翔@白浜)

第5局2日目 まもなく開始

おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
白浜の天気は下り坂。風も強く、海には白波も立ってきました。

008
(7時頃)

009
(7時10分頃、雨が強くなった)

013
(白波が見える)

(翔@白浜)

2008年12月 4日 (木)

1日目の夕食

19時から、両対局者は関係者とともに夕食をとりました。

20081203_menu1
(お品書き)

20081203_kaisyoku1
20081203_kaisyoku2 20081203_kaisyoku3
20081203_kaisyoku5 20081203_kaisyoku4

(銀杏@白浜)

封じ手アルバム2

441
(渡辺竜王が福崎立会人に封じ手を手渡し、1日目が終了)

449
(駒を片付ける渡辺竜王)

454
(きゅっと駒袋を閉じる)

456
(一礼)

466

明日は9時から対局が再開されます。

(翔@白浜)

封じ手アルバム1

425
(渡辺竜王は18時になって数十秒してから、封じる意思を示した)

429
(戻ってきた渡辺竜王)

434
(封じ手にサインを入れる羽生名人)

436
(それをぼんやりと見つめる渡辺竜王)

(翔@白浜)

封じ手を待つ羽生名人

409

415

423

(翔@白浜)

渡辺竜王、57手目を封じる

081204_56 56手目△4五同桂の局面で18時となり、手番の渡辺竜王が次の手を封じることになりました。
次の一手は22分の考慮。1日目の消費時間は▲渡辺4時間19分、△羽生3時間13分。

[54手目]駒がぶつかる

081204_54 47手目▲6五歩に渡辺竜王が1時間29分使ったあと、ばたばたと手が進んで駒がぶつかりました。

398
(16時過ぎの白浜)

406
(17時過ぎの白浜)

(翔@白浜) 

[48手目]▲6六銀と▲5七角の2択

081204_48 久保八段に48手目の局面を解説していただきました。
「過去の例では(1)▲5七角と(2)▲6六銀が指されており、本局もこのどちらかだと思います。
 (1)▲5七角には△6四歩か△8四角。△8四角▲同角△同飛とお互い角を手持ちにすると、千日手になりやすく、渡辺竜王も過去に先手を持って千日手を経験しています(2003年の王位戦・森内現九段戦)。
 (2)▲6六銀は、渡辺竜王の棋風的には指さないような気がします。▲6六銀には△4五歩が多いですね。以下▲同桂△同桂▲同銀△5三桂で銀損になるんですが、この場合は桂馬を5三に使わせているので、それほど損ではないですね」

081204_48_2 「▲3四銀△同金▲5五歩(参考図)で角道を止めてから▲3五歩と突いて、何か取り返せそうな形です。
 (1)▲5七角に△4五歩は、▲6六角と覗く筋がある(2二玉をにらんでいる)ので指しづらいです」

081204_48_2_2 「(2)▲6六銀に△2一玉(参考2図)と引いたのが最新の実戦例で、後手は宮田敦史五段でした。先手がゆっくりしていると△3一銀と引いて堅いですね。▲5五歩や▲7五歩として動いていきたいです」

081204_46_4 「46手目の△3三桂は、戻れない駒なので跳ねづらいですが、こちら(右辺)を受け止めてしまえば、ということですね。▲2五歩を△同桂と取れるようにもなっています。桂馬を跳ねると進展性がなくなるということもありますけれども、参考2図の△2一玉は進展性を求めた手と言えるかもしれません。
 封じ手まではあと2~3手進むのではないでしょうか」

(翔@白浜)

円月島

20081204_endukitou
(円月島。海蝕によって、島の真ん中が円月状にくり貫かれたことが名の由来。夕日が穴の中を通ることもあるそうだ)

20081203_1

(銀杏@白浜)

15時頃

392
(雲の隙間から陽が差し込む)

(翔@白浜)

序盤の難所

081204_46_2 図は羽生名人が△3三桂と跳ねたところです。手順は違えど過去の実戦と合流し、先手10勝、後手4勝(1持将棋、1千日手)となっています。
後手の勝率が低い形ですが、羽生名人はどのような構想を用意しているのでしょうか。

(銀杏@白浜)

15時のおやつ

365
(渡辺竜王がケーキをリクエストしたところ、ブルーベリーのケーキが用意された。他にホットコーヒーも)

347
(羽生名人のおやつはチーズケーキとホットコーヒー。こちらはチーズケーキを指定)

382
(モニターより。15時に出されると、ふたりともすぐに食べ始めた)

大盤解説会

現地では14時から大盤解説会が行われています。入場無料です。

317
(まだ駒がぶつかっていないが、20人以上のファンが訪れている)

320
(両立会人による大盤解説)

325
(ファンの質問に耳を傾ける久保利明八段)

336
(わかりやすい例えを使って解説する福崎文吾九段)

(翔@白浜)

南方熊楠記念館

南方熊楠は世界的な博物学者です。「むさし」の北にある南方熊楠記念館には多くの資料が公開されています。


20081203_minakata1
(南方熊楠は和歌山県出身の世界的博物学者。)
20081203_kashima1
(屋上の展望台から神島(かしま)が見える。神島は昭和天皇が1929年に和歌山行幸されたときに熊楠が粘菌について進講した土地という)

20081203_minakata2
(記念館へ行く途中に昭和天皇御歌碑が建っている。1962年に白浜を行幸された際、神島を眺めながら詠まれたもの)

(銀杏@白浜)

13時半、対局再開

252
(渡辺竜王の席には懐中時計が置かれていた)

269
(間もなく対局再開)

272
(再開直前に渡辺竜王が入室)

275
(何が見えたのか)

286
(13時半を回ってから、羽生名人が入室)

291
(両対局者がそろった)

303
(羽生名人の指した42手目は△8五歩)

311
(△8五歩のあと、渡辺竜王はお茶を口にした)

(翔@白浜)

対局で使用されている駒

245
(1日目午前中は41手目▲3八飛まで)

244
(駒は地元の方が所蔵しているもの)

246
(掬水作、水無瀬書)

(翔@白浜)

[43手目]どこで▲3五歩を突くのか

081204_43 福崎九段に解説していただきました。
「先手は矢倉が完成して、ここから攻めていくことになります。『攻めは飛角銀桂』と言いますから。
 ここからは読みの世界。駒がぶつかると変化が多いので考えることになりますね。
 ここで羽生さんがおそらく守りの手を指して、渡辺さんが攻めの手を指すことになるでしょう。攻めの手というのはすなわち歩を突くことです。例えば▲3五歩△同歩▲2五桂。飛角桂が3五に虫眼鏡のように集中しています。
 でも後手も全軍で守っているので大変です。駒を渡すと反撃を受けますから。攻めたら駒得するとか駒が成れるとかプラス面を見出さないと、ただやみくもに攻めてもいけません」

081204_44「あ、△4二銀と引きましたねー。これで渡辺さんが▲3五歩といくかどうか。今やるのか、それとももっといいことが起こる…自分のほうが堅くなる、相手の陣形が崩れるとかなら、待ったほうがいいですね。単純そうに見えて、駆け引きがあるんですよ。人間同士がやっていますから。じゃんけんでも単純だけど、結構考えるでしょ?
 待つなら▲9六歩か▲9八香。▲9六歩は懐が広くなりますが、後手からの端攻めも生じるので、▲9八香でしょうか。
 完成した家にいくら色を塗っても変わらないのと同じで、局面もこれ以上よくはならない飽和状態があります。飽和状態になったら▲3五歩ですね」

(翔@白浜)

1日目昼食休憩

081204_41 42手目を羽生名人が44分考えたところで12時半となり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲渡辺1時間4分、△羽生2時間5分。対局は13時半に再開されます。

222
(渡辺竜王の昼食は幕の内弁当)

231
(羽生名人の昼食はにぎりずしとフルーツ)

208
(にぎりずし)

239
(フルーツ)

(翔@白浜)

対局場・むさし

187
(むさしの入口に掲げられていた看板)

185
(ロビー)

179
(前夜祭が行われていた場所は、盤面と対局室の映像が見られるコーナーになっていた)

対局場と周辺

193
(対局場のむさし)

191

189

194
(同じ和歌山県といっても、和歌山市からはだいぶ離れている)

197
(むさしの近くでは「梅ソフト」も売られているようだ)

190
(むさしの隣にはバスセンター。白浜温泉郷の中心に位置している)

(翔@白浜)

三段壁洞窟

20081203_sandanhekidokutsu2
(三段壁の地中に海蝕された洞窟がある。エレベータで降りると洞窟にいける)
20081203_sandanhekidokutsu3
(波が洞窟の奥の方まで打ち寄せる)
20081203_sandanhekidokutsu1
(「漣痕」と呼ばれる、波が打ち寄せることによってできた波紋)
20081203_sandanhekidokutsu4
(湧泉洞。竜の口から温泉が出てくるそうだ)


20081203_sandanhekidokutsu6
(三段壁洞窟は源平合戦で知られる熊野水軍の船隠し場となっていたとされ、洞窟内に番所小屋が再現されている)

(銀杏@白浜)

三段壁

こちらは三段壁です。

20081203_sandanheki1
(三段壁は大岩壁の名勝として知られる)
20081203_sandanheki2
(高さは50メートルもある。間近で見ると迫力がある)

(銀杏@白浜)

千畳敷

対局前日に観光した千畳敷です

20081203_senjojiki1
(千畳敷は白浜町の景勝地として知られる)
20081203_senjojiki2
20081203_senjojiki3
20081203_senjojiki4
(波の侵食によって形成された複雑な地形。自然の力に圧倒される)

(銀杏@白浜)

10時50分頃の控え室

168
(控え室から見える白良浜=しららはま)

171
(控え室は広々とした、和室と洋間)

173
(谷川-矢内戦が指されている。こちらも相矢倉。使われている駒は谷川九段が持参した谷川九段書・熊澤良尊さん作の駒)

174
(福崎九段から「矢内さん、座布団2枚敷いたら? 女王なんだから!」と声が飛ぶ)

(翔@白浜)

10時20分ごろの控え室



20081204_hikaeshitsu1_2
(10時20分ごろの控え室はのんびりした雰囲気)

20081203_yauchi1
(前夜祭での矢内理絵子女王・女流名人)

(銀杏@白浜)

[25手目]先手が目指す形とは

081204_25_2 久保八段に現局面を解説していただきました。
久保「先手はここから▲3五歩△同歩▲同角~▲3六銀~▲3七桂と組むのが理想形です。▲6八角と上がる一手を省略して玉を囲えるのが大きいですね。例えばここ(左図)で△4三金右なら▲3五歩△同歩▲同角(参考図)と進行します」

081204_29
久保「これ(参考図)は先手の作戦勝ちですね。後手はこの形を阻止するために、(上図から)△6四角と上がって、▲3五歩を防ぎます。先手は▲4六銀~▲3七桂と駒組みを進めます。後手は同じことをしようとしても、後手の上に△8四歩と突いているので間に合いませんから、先手の駒組みをけん制する感じの指し方になりますね」

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△6四角に▲3五歩は、△同歩▲同角に△3六歩▲4六銀△4五歩(参考2図)と、角のラインを生かして攻められる手が残ります。

(翔@白浜)

10時のおやつ

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(渡辺竜王はアイスコーヒー)

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(羽生名人はホットレモンティー)

(翔@白浜)

[21手目]局面は相矢倉に

081204_21 局面はすらすらと相矢倉の進行です。
相矢倉は今シリーズでは第2局に続き2度目の登場です。

本局では、ブログ上で級位者向け解説も行う予定です。

1日目朝 その4

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(羽生名人)

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(渡辺竜王)

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(午前9時、対局開始)

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(▲7六歩の後、お茶に手を伸ばす羽生名人と、大勢の報道陣を見やる渡辺竜王)

(翔@白浜)

1日目朝 その3

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(駒が並べられる)

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(まず渡辺竜王が王将を置く)

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(続いて羽生挑戦者が玉将を並べる)

(翔@白浜)

1日目朝 その2

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(8時50分前、羽生挑戦者が先に入室)

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(席についてすぐ、扇子などを取り出す)

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(1分ほどして、渡辺竜王も入室)

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(羽生名人も一礼)

(翔@白浜)

1日目朝 その1

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(立会人の福崎文吾九段)

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(この盤上でどのような作品が生まれるのか)

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(関係者が両対局者を待つ)

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(記録係の牧野光則三段は、和歌山市出身)

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(解説の久保利明八段)

(翔@白浜)

対局開始

定刻の9時に対局は始まりました。
渡辺竜王の初手は▲7六歩でした。

Watanabe1_2
(初手を指す渡辺明竜王)

8時過ぎの対局室

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(翔@白浜)

まもなく対局開始

おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
白浜はさわやかな青空です。

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(翔@白浜)

2008年12月 3日 (水)

対局前日の夕食

前夜祭の後は関係者による会食でした。
20081203_menu1
(会食の献立。ほかにエビとマグロのお造りも出ていました。和歌山はミカン以外に梅やクエ(ハタ科の魚で高級食材)が有名で、それらが中心の献立となっています)

20081203_kaisyoku1
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(クエのカルパッチョ)
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(クエのにぎり寿司)

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(梅干と紀ノ川漬け。和歌山県は梅が県花で、生産量が日本一)

(銀杏@白浜)

前夜祭食事

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ほかにもサンドイッチなどおいしい料理が出されました。

(銀杏@白浜)

前夜祭4

両対局者が前夜祭から退席したあと、両立会人らが展望を語り合いました。

Zen21
(壇に上がらずに進行する矢内女王・女流名人に福崎九段が上がるように促す)

Zen22
谷川九段「第4局で終わってしまったら久保八段らと研究会をしようという話をしていましたが、研究会のほうが流れました」

Zen23
それを受けた福崎九段「竜王戦が第4局で終わってしまっていたら2日間犬の散歩に行こうと思っていましたが行けなくなってしまいましたので、その代わりにハムとソーセージを与えてきました。それだけさまざまな影響を与えている竜王戦ですが…(以下展望)」

Zen24
久保八段「白浜に男4人で車で来たことがあって、車が脱輪してしまったときに近くの工場のかたが工具を持って助けてくれました。白浜には足を向けて寝られません(会場から拍手)」

Zen25
(矢内理絵子女王・女流名人)

(翔@白浜)

前夜祭3

Zen11
(渡辺明竜王)

Zen10
(羽生善治名人)

Zen12
渡辺明竜王
「和歌山県は初めて。飛行機で来たが、海がきれいだった。
対局で来ているので遊んだりしないと思うが、機会があれば子どもを連れて遊んでみたい。
見に来ていただいた方にいい将棋だったなと、満足して帰っていただけるように熱い将棋を指せるように精一杯頑張りたい」

Zen13
羽生善治名人
「白浜に来るのは2回目だが、飛行機で来るのは初めて。
着陸するときに外を眺めていたが、紀伊半島は広くて自然豊かと感じた。
今日たくさんの方にお越しいただいて、竜王戦に関する熱気や活気を感じた。
その活気に応えられるよう、100パーセントの力を出せるように全力を尽くしたい」

(翔@白浜)

前夜祭2

  Zen5
(対局者・立会人・記録係などが紹介された)

Zen6
(NHK聞き手・矢内理絵子女王・女流名人/記録係・牧野光則三段/解説・久保利明八段)

Zen7
(立会・福崎文吾九段/NHK解説・谷川浩司九段)

Zen8
(花束贈呈)

Zen9
(記念撮影)

(翔@白浜)

前夜祭1

18時半から「むさし」1階ロビーで、前夜祭が行われました。
地元など関係者、将棋ファンなど150人が参加しました。

Zen1
(前夜祭には大勢のファンが詰めかけた)

Zen2
(両対局者が入場)

Zen3
(渡辺竜王)

Zen4
(羽生名人)

(翔@白浜)

検分

Kenbun0
(17時から検分が行われた)

Kenbunwatanabe
(渡辺明竜王)

Kenbunhabu
(羽生善治名人)

盤は将棋連盟から持参、駒は地元で用意されたものです。
関係者「連盟から持参した駒も見ますか?」
渡辺「いや、いいです。この駒でいいですよ」
羽生「じゃあそれで」
福崎「では短い時間でしたが検分はこれで…」
わずか3分ほどの検分でした。
Kenbun1
(「短い時間でしたが」に笑いが起こる)

Kenbun2
「窓が西なので、夕方になると日が差し込みます」

Koma01
(駒は掬水作の水無瀬書)

(翔@白浜)

検分を前に…

銀杏記者とともに第5局を担当する翔です。よろしくお願いいたします。
関西組は今回は現地集合。記者は福崎九段・牧野三段と偶然同じ電車に乗り合わせ、14時半ごろに白浜駅に到着しました。

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(16時半ごろの白浜)

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(控え室から見える夕日に、歓声が上がった)

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(検分を前に、関係者が控え室で駒を下見)

(翔@白浜)

観光

本局の検分は17時からということで午後は白浜観光が予定されていましたが、両対局者は観光行かず、数人の関係者で観光しました。そのときの写真は後ほどアップします。

(銀杏@白浜)

控え室より

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(控え室から「白良浜」が見える。青い海と白い浜辺が美しい。夏は海水浴客でにぎわう。白良浜は2000年にハワイのワイキキビーチと友好姉妹ビーチの提携を結んでいる)

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(透き通った青い海)

(銀杏@白浜)

対局前日の昼食

旅館「むさし」に着いた関係者は12時に昼食を取りました。

渡辺竜王は和歌山ラーメンとおにぎり、羽生名人は和歌山ラーメンとさんま寿司でした。
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(和歌山ラーメンとさんま寿司)

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(さんま寿司)

(銀杏@白浜)

白浜着

皆さん、こんにちは。
第21期竜王戦第5局は銀杏と翔記者が担当します。
よろしくお願いします。

両対局者と東京の関係者は9時ごろの飛行機に乗り、南紀白浜空港へ。
20081203_asa1
(渡辺竜王が飛行機に乗り込む)

10時20分ごろに南紀白浜空港に着き、地元の社会福祉法人 南紀白浜福祉会の歓迎を受け、10時45分ごろに対局場の「むさし」に着きました。
20081203_nanki1_2 
(南紀白浜福祉会の皆さんと記念撮影)

12時に昼食です。
(銀杏@白浜)

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