カテゴリ「第20期竜王戦七番勝負第6局」の記事 Feed

2007年12月13日 (木)

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14時から鈴木八段が大盤解説場で解説を担当しています。図の局面の解説を一部お届けします。
「△7三桂とぶつけましたか。▲7三同桂成は△同銀上と見るのもイヤなくらい厚くされます。普通の手は▲2八玉です。ほかには▲3六歩が立派な手。7三の桂はいずれいなくなりますので▲3七角の王手の筋を狙います。▲9三桂成もありそうですが△同銀でやりすぎな気がします。端一本の攻めでは単調なので失敗したときのリスクが大きいのです。▲6六歩は筋っぽい手でアマチュアの方が指したらほめてあげますが、タイトル戦では通用するかどうか(笑)。
勝負に辛い渡辺竜王はこれ以上持ち時間に差をつけられたくないと思っているはず。ここから指し手が早くなるでしょう」

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(鈴木大介八段の大盤解説)

(桜木)

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(長谷部九段と青野九段が盤を挟み、鈴木八段と久保八段がのぞき込む)

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(左奥は矢内女流名人)

鈴木八段に「どちらを持ちたいですか」と聞かれた久保八段は「どちらも持ちたいです」と応じました。
交換した金と銀を打ち合った図の局面で「長くなりそうですね」と青野九段。

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(桜木)

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昼食休憩から20分ほどたった13時50分ころ、佐藤二冠が△8四銀を着手しました。▲8六歩△1三角の2手はすぐに指されました。現在44手目まで進んでいます。

(桜木)

13時30分となり昼食休憩が終了、対局が再開されました。両者定刻前に着座していました。再開から10分が過ぎようとしていますが、佐藤二冠はまだ指していません。

(桜木)

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(対局室は6階「名月の間」。両対局者の部屋は両隣にある「朧月の間」と「満月の間」)

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(局面は41手目▲4八角まで)

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(記録机)

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(対局室の床の間に飾られているのは原田泰夫九段の書)

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(床の間の花)

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(昼食休憩までの棋譜)

(桜木)

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この局面で定刻の12時30分になり、昼食休憩に入りました。消費時間は渡辺5時間44分、佐藤5時間21分。

10分ほど前に控え室を訪れた将棋イラストライターの加賀さやかさんは「修善寺からバスで来ましたが、土肥(とい)温泉は遠いです(笑)。渡辺竜王は飛車と角と、それに玉も接近していて、初心者は真似してはいけませんという形ですね」

(烏)